ここは、キミP!学園。通称キミ学。 携帯の学割サービスな名前のような通称だが俺は気に入っている。
ほぉ、珍しいな。タカが寝坊してこないなんて。
こいつの名前は「天野シキ」 幼馴染で俺の事をタカと呼ぶ数少ない人物だ。生徒会長で面倒見も良く、自慢の幼馴染だ。
ちなみに俺の名前は「神田タカナツ」。
タカにぃを起こすのはいつも大変なんですよ。今日は素直に起きてくれましたけど…。
この子は俺の義妹で名前は「神田スズ」。この前、両親が再婚して家族になった。
なら、今度私が起こしに行ってあげようかな。最近は生徒会も忙しくないし。
お願いしようかな。 タカにぃ、寝起き悪くって。 この前なんか起こそうとしたら布団に連れ込まれたし。ふぅ(溜め息)。
ななな、な、なんて羨ましい事をしてるんだ!タカ!
しかも私の胸に顔を埋めて幸せそうな顔をしてました!(ちょっと嘘をまぜる)
ほぉ…。 スズちゃんの可愛らしい胸に顔をこすり付けてご満悦とは。 タカはずいぶん偉くなったな(怒)
い、いや。まて、俺はそんな事していない。寝ぼけていて仮にやったとしてたら…そうだ。じ、事故!そう、あれは事故だったんだ。
事故で義妹の胸に顔を埋める奴がいるかっー!
はぶしっ! シキの強烈な右ストレートは綺麗に俺の顎を捉えた。
薄れゆく意識に見たスズの顔は何かいいたげだった。 …まだ、あの事を気にしているのか。 そう思いながら俺は意識を失った。