ガタガタ。 ガタガタ。 ガタガタ。
ん? 何だこの箱は?
僕の机の上に 嫌がらせのように置きやがって。
まさか……
イジメ…? この、 生徒会役員に立候補したのに何故かいきもの係になった僕が…?
ガタガタ。 ガタガタ。 ガタガタ。
うわぁ…。 動いた。
気味悪いなぁ。
実に気味が悪い。
あ、 まさか!!
いきもの係の僕に 育ててほしい生き物なんじゃ ないか?
仕方ないな。 育ててやろう。
(ゴソゴソ)
…… ……… …………。
…… ……… …………。
にゃあ(裏声)
ちょ、オイ待てよ!
すまない、僕はいきもの係だけど 君を育てる意志は皆無なんだ。
いや、つっこむところ そこかよ!! 俺が言うのも何だけど!
あぁ、高校生で体の大きい君がこのダンボールに何故入ったかって事?
も、もういいや。
お前気難しそうな性格で 友達居なさそうな顔してるからな。 俺がお前と友達になる為の 可愛い悪戯だと思ってくれ。
それ自分の顔見てから言った方がいいよ。
というか…。
恋愛ゲームで三番目ぐらいに攻略されそうな顔して僕と友達になろうだなんて…。
んな……。
(コイツ、かなりうぜえ! 「ここのどこからでも切れます」って書かれてるのにいくら頑張っても 切れなかった時ぐらいうぜえ!!)
でもよ。
お前も、 人気ランキングで10位ぐらいに居そうなキャラだよな。
……!!
明らかに生徒会長キャラなのに いきもの係なのも笑える。
それ以上は僕への 侮辱とみなすけど…?
あの。ちょっといい?
ん? 何だ?
貴方達二人とも、 モブはモブらしくしなさいよ。
僕が… モブ、だって? どうみてもしゅやk
黙れ! 黒板に文字書かれただけで後は背景になり果てる運命のくせに!!
え?
私は主人公のヒロインなんだから、 私が目立つように 自重しなさいよモブ!
は、はい…。 (これは勝てない…)
なぁ。
俺達モブ同士、 仲良くしようや。
そう、だね。
ときどきでいいから、思い出してあげて下さい。
私達モブの事を。 私達モブがいる事で、 漫画が成り立っているという事を。
あ、因みに主人公は俺な。 シクヨロ。
認めたくねええええええ!!!!