直哉「…ん? こんな道…ここにあったっけ…。」
直哉「…どこに出るんだろ。」
直哉「ま、暇だし寄り道してくかぁ。」
直哉「なんだよ…いつまでたっても 同じ景色じゃねぇか。」
「たすけて下さい……」
直哉「…っ! 」
直哉「夢に出る女の子と、同じ声… 」
「こっち…です…」
直哉「…… 。」
直哉「行くしかないか。」
直哉「…… 。」
直哉「誰が居るのか? 居るなら返事しろー・・。」
カサカサッ…
直哉「おいおい…勘弁してくれよ。」
直哉「昼間からおばけに会うなんて 嫌だぜ…。」
「はいはーいっ!」
「たすけてーって言ったの私ですっ!」
直哉「・・・。」
直哉「あー、コンビニどこだっけ…」
「こんびに の場所なら、私知ってますよ?」
直哉「…コンビニ♪ コンビニ♪」
「私!もしかして無視されてますかっっ!」
「……されてるのですねっ!」
「待って下さいよぉー・・」
直哉「確実に関わったら駄目な気がする…。」
直哉「早いとこ出ないと… 」
「今から人間の街の こんびに に 行くのですよね?」
「私… しゅーくりいむ ? が食べたいですっ!」
直哉「・・・。」
「あっ…でもでも、 あいすくりーむ も捨て難い…。」
直哉「何でついてくるんだよ…。」
「それは勿論!私の呼びかけに気付いてくれた唯一の人間様だからですっ!」
直哉「馬鹿だろ…お前も人間じゃねぇか。」
「馬鹿なのは直哉さんの方です…」
「さっきから同じ道ばっかり歩いてます。」
直哉「もっと早く言えよ。」
「だってだって…解ってやってるのかとっ…。」
直哉「…お前。 えーと、何だっけ?」
「はい、何ですかっ?」
直哉「シュークリーム買ってやるから、俺から離れてくれ。」
直哉「約束出来るか?」
「やたーっ!!」
「約束しますっ!お利口にしますっ!」
直哉「よしっ!決まりだな。」
直哉「買って来てやるから待ってろ?」
「えぇー、私も行きたい。」
直哉「お利口にしますって言ったばっかだろ。」
「本当に連れていかなくて良いんですか?」
「私がいないと、多分迷って餓死しますよ☆」
直哉「・・・。」
直哉「道…教えてくれ。」
「任せてください直哉さんっ!」
つづく