月曜日 午後１６時 山岡家にて
ふーやっと学校終わったぜ
さーて今日も月人さんとお話しでもするかー
オラわくわくしてきたぞ～
でもま、画面を通してですけどね 文字ですけどね なんか欲求不満だよね
なんつってる間に もう書き込みされてますよ インターネットの辛いとこね、これ
ええっとなになに 「今から１時間で１００まで行ったらおっぱいうｐ」
なにやってんのこの地球外生命体ｗ あほかｗ
ま、紳士な俺は静かにこう返信しましょ
「ｋｓｋ」 「ｋｓｋ」 「ｋｓｋ」
うわ勢いよくかかったｗ 「もう、あんまり加速させないでくださいよー」
「いやーすいません。おっぱいとかどうでもいいんですが、指が勝手に」
「そんなこと言ってー。本当は見たいんでしょ？」
「何をおっしゃますか。ところでおっぱいさんは今日何をしてたんですか？」
「ほらー！もう頭の中おっぱいでいっぱいじゃない！」
しまったｗｗ しょうがない白状しよう 「すいません本当は見たいです」
「うむ、正直でよろしい。そんな君にご褒美をあげよう」
も、もしかしておっぱい！？
「と思ったけどこれは釣りなのでおっぱいは見せません」
くっそｗ 「非常に残念です。ところでなんでこんなことしていたのですか？」
「こうすれば、あなたがまた来てくれると思って」
可愛いやつめｗ だがおっぱいで釣るなｗ
「嬉しいです。でもこんなことせずともまた来るつもりでしたよ」
「本当！？嬉しい！ じゃ、明日もまたきてくれる？」
「もちろんです！」
「うふふ♪わーいうれしーオッケー♪」
！？ 「ローラ知ってるんですか！？」
「知ってるもなにも、ローラも月人なんだよ～」
！？あ、でも納得だわｗ 「びっくりです！じゃ月人さんも地球に来たことあるんですか？」
「うん！たまーに行くよ」
まじかよｗｗ 「よく行くところってあるんですか？」
「うーん、そのとき行きたいって思ったとこ行くだけかな。この前は秋葉原のメイド喫茶行ってきたんだ」
すごいとこ行ってきたなｗ あれ、これって実際に月人に会えるチャンスじゃね？
本物だったらアレだけど、たぶん電波さんだろうし
なんといっても女の子だし 肌白いみたいだし おっぱいだし
俺にメリットしかないな
よし、誘うか 「…あのもしよかったら、今度の日曜日一緒に遊びに行きません？」
「え、あ、いや」
うわ拒否られたｗ 「そ、そんなぁ。思い切って誘ってみたのに…」
「ごめんなさい。びっくりしちゃってつい…本当はとっても嬉しいです」
こ、これは！！ 「ほ、本当ですか！？じゃあオッケーってことですか！？」
「はい…。でも、本当に私なんかでいいんでしょうか？」
「もちろんですよ！じゃ、待ち合わせ場所と時間を決めましょう」
「ありがとう。それじゃ、１４時にあなたの家で待ち合わせしましょう」
え…？ 「僕の家で待ち合わせですか？」
「うん。もう座標はつかんだから大丈夫よ」
座標…？ 「わ、分かりました。じゃ14時にうちで待ち合わせで」
「うん！じゃまたね～」
「またね」 あ、何気に１００レス目だ おっぱい…
ていうかこれ本当に誘えたんだよな？
座標とか言ってたけど もしかして、うまいこと言って逃げたんじゃ…？
よし、明日の書き込みから判断するか
もし釣りじゃないなら明日もちゃんとこのスレに来てくれるだろうし
翌日、彼女の書き込みはなかった
くそおおお これも釣りだったのかああ
ちょっと期待したのになぁ
まぁでも、案外楽しめたからいいか
さーて、いつものごとくサイト巡りでもしましょうかねー
こうして、いつもと変わらない日々が過ぎていき、月人のことを忘れつつあった。
時は流れ 約束の日 午後１３時３０分
あー、そういや今日は月人との約束の日だっけ
ま、どうせ来ないっしょ とりあえずあのスレでも見てみっか
あれ新しい書き込みが…
え！？ うそだろおい！？
まさか本当に…
100 名前：山岡 16時59分 またね 101 名前：月人 13時28分
またね 101 名前 月人 13時28分 えへへ
101 名前：月人 13時28分 えへへ ちょっと早いけど
えへへ ちょっと早いけど 着いちゃった
この書き込みを読み終えると同時に、乾いたピンポーンという音が部屋中に鳴り響いた。 つづく
