～あらすじ～ 五月病にかかってしまった 魔法少女のゆきちゃんは・・・
愚痴を言いながらも、 けなげ（？）に敵と戦う 魔法少女なのであった・・・
よしちゃん、ただいま～！ あ～、疲れちゃった・・・
あっおかえり ゆきちゃん！ やっと戻ってきた！
心配してたんだよ！ 敵にやられちゃったんじゃ ないかって・・・
そんなことないわよ～ 今日もクソみたいな敵どもを ゴミのようにぶちのめしてきたわ！
そんなのんきなこと言ってると、 原稿の〆切が迫って 気のふれたアニメ脚本家が・・・
まどマギの第３話で マミったような死亡フラグ展開に 無理やりしちゃうかもよ・・・！？
やめて！ 魔法少女業界ではあの回を 話題にするのはタブーなの！！
どうして？
縁起が悪いじゃないのよ！ ええ、迷信でもコトダマ信仰でも 好きに言ってちょうだい！
だけどね・・・ こっちは命がけで戦ってんだから！ 少しは気持ちをわかってよ・・・。
ご、ごめん・・・
分かればよろしい。 ・・・まぁ、あんまり魔法少女に なりたがる子が増え過ぎても、
人材の需給バランスが崩れて 給料が下がるから、 こっちは困るんだけどね。
未成年者の業界なのに、 いろいろと大人の事情があるのね。
そうそう！いたいけな少女が 深夜アニメへ出演するなんて、 労働基準法違反じゃないの！
かといって、某ＰＣゲームのように 見た目が明らかにアレなのに・・・
登場人物は全員１８歳以上 という建前だけの設定をつけるのも さすがにいかがなものかと・・・
アメコミみたいなムキムキお兄ちゃん ボインお姉ちゃんしか登場しない 和製アニメってのもねぇ・・・
・・・話が脱線したわね、 元に戻すわよ！
はーい。
あーあ、私のようなか弱い乙女が 過酷な戦いを強いられているのに、 厚生労働省は何やってるのよ！
さっき、ザコキャラばっかりだって 言ってたけど・・・
細かいことは 気にしないでちょうだい！
特撮業界のウル○ラマンは３分間の カラータイマーできっちり勤怠管理 ちゃんと残業代ついてるのに・・・
魔法少女業界は未成年だってのに サービス残業で危険な仕事やるのが デフォだからやってられないわ！
大変ですねぇ。
これは立派な女性の人権侵害よ！ マジックガール・スレイブ問題 として、国連に訴えてやりたい！
私は青春を悪と戦うためにささげ、 ただひらすらに傷ついていくだけの 哀れな被害者なのよ！
私の事を守らない国家権力が憎い！ こうなったら嘘をついてでも、 この恨みを晴らしてやるわ！！
・・・へ！？どゆこと！？？
私は・・・政府の陰謀によって、 強引に魔法少女として働かされた！
よって、 政府に謝罪と賠償を要求する！
でも、自分の意思で 魔法少女になる契約をしたんだよね？
政府は私のような未成年者が 魔法少女になりたがるように 積極的な関与をした！
文化庁がメディア芸術祭で 魔法少女まどか★マギカを 表彰したのがその動かぬ証拠よ！
私は政府によって 魔法少女になる事を 広義で強制された被害者なの！
そんなヘリクツをこねても、 某府知事とか某思想漫画家に 簡単に論破されるわよ？
いいもん！いいもん！ 「あの」新聞社だけは 私の味方をしてくれるもん！
そう、そうよ・・・ ある日、黒塗りハイヤーに乗った 新聞記者が私の前に現れて・・・
私にこう言ってくれるの・・・
「たとえ、捏造報道してでも、 君の事を守ってみせる！！」 って。
そして私は、その羽織ゴロ・・・ もとい、年収1000万円超の エリート記者様と恋に落ちるの！
ねぇ、ゆきちゃん・・・
えっ、どうしたの？
そんなことばかり言ってると、 いつか「魔女」に なっちゃいますよぉ・・・
あーはいはい、すいませんでした、 どーせ私は使い捨ての日雇労働者 もとい、魔法少女ですよっと・・・
今の世の中って、 ずいぶんすさんでるわね・・・
つづく（かも）
