ガタンゴトン ガタンゴトン 「えっ、えっ?」サワサワ
「嘘だろ? 俺男だぞ!」 「あっ! もしかして、この痴漢……隣の美人と間違えてるのか……?」
「哀れな奴だ……」モミモミ
「俺もいつもこの人の隣がいいから」サワサワ チラッ
「頑張ってこの位置ゲットしてるもんなぁ~」スリスリ 「こいつもきっと同じような類だろう……」
「一大決心で痴漢したのにまさかターゲットを間違えるだなんて……」
「夢見させてやるか……」ムニムニ
「はぁ、それにしても気持ち悪い……」ナデナデ
「痴漢されてる女の人もこんな気分なんだろうか……」
「おっと! 降りなきゃ!!」
~次の日~
「今日も彼女の隣ゲット!」
「はぁ、毎朝の癒しだなぁ……」サワッ
「いっ!?」ビクッ
「ま、まさか……またか?」サワサワ
「おいおい、一度目で気づけよ……アホだな……」
「昨日何もしなかったからって調子に乗ってるな……」
「だが俺は大人だ。少しくらい我慢するさ」
「第一こんな奴に構って遅刻したりしたら洒落にならん」モミモミ
「男に痴漢されました……ってアホか」ナデナデ
「あっ! もう降りなきゃ!」
続かない