“文化祭だよ! 探偵部!! 後編”

なるほど、みんなが目を放してる間に盗まれたと。

そうなんだ、だから俺が疑われてて!

君は何処にいたのかな?

配膳してました。

そういえばここ、何のお店?

ホスト喫茶だよ。

校長がよく許したね。

校長はノリノリでハンコしてくれたよ。

あらら。

まあそれはいいとしてだ。

盗まれたのは何かな! 財布!

タオルだけど。

なんという物好きな犯人だ。

頼む、俺のお気に入りなんだ。

よし! まかせろ!

でも現場の状況からして真っすぐに君のタオルが狙われたみたいだね。

何でわかるの?

他の人のバッグは荒らされた形跡がないからね。

なるほど。

もうちょっと証拠があれば、

証拠ね…

おーい。

うん?

お前のタオルこれだろ。

俺のタオル!?

使わせて貰ってたんだよ。

勝手に取るなよ!

スマン。

なんだか知らないけど事件解決かよ。

おうよ! 俺が犯人だ。

はいはい。 じゃあ帰るわ。

彼は犯人じゃないよ。

およ? 助手か、どうしたの?

彼はタオルを盗んではいません。

え? でも使わせて貰ったぞって。

全部芝居ですよね。 先輩。

え?

もともとタオルは彼に無理矢理押しつけたんでしょ。

ば、バカなこと言うなよ!

そ、そうだぞ! 犯人は俺だぞ!

では、これを校長に報告して彼の内心を下げます。

え?

だって、タオルとはいえ私物。 盗めば窃盗の罪で逮捕まで持っていけるレベル。

まあでも、自首したので少しくらいは軽くなりますが。

これを校長が聞けば内心は確実に下がるかと。

うぐっ、

はぁ~、うまくいくと思ったのに。

騙したな!

す、すみません。

あなたは私たちに用があったんですよね。

え?

あなたが探偵部に来た時、あなたは部長以外の人も来た方がいいと言った。

それは部長以外のメンバーの誰かに用があって、何かのタイミングを窺っていたのです!

・・・。

あ、あの、その。

実は黒髪の子に用が。

茄子のこと?

茄子さんっていうのか。

実は茄子さんに前、廊下で俺が落としたハンカチを拾ってくれたんです。

これ青春の展開の予感。

その時に優しくしてもらって俺は茄子さんのことが好きになってしまったんです!

はいはい。

それで、早めに伝えようとしたけどなかなか探偵部から出てこなくて。

後輩とス〇ブラ中だもの。

お願いだ! 彼女に告白させてくれ!

どうします?

やらせてやればいいよ。

では10分後に茄子さんを屋上に行かせるので。

あ、ありがとう!

よかったな青太郎!

お前は校長に連行。

ズガーン!

10分後、

お、俺と付き合ってください!

無理、邪魔、嫌、忙しい、タイプじゃない。

あう。

結局振ったのね。

ええ。

あいつがちょっと可哀そう。

さあ! ス〇ブラの続き!

茄子さん、それが…

あれ? どうしました?

何故か探偵部の前の廊下で行列が。

ええ!?

どゆこと!?

ここの占い、めちゃくちゃ当たるらしいぞ!

サソリ占いなんて俺初めて!

みんなスーちゃん目当て。

なんども言うけどここ占いの館ではないからね。

そんなこと言ってないで助けてくださいよ! 人の波にのまれる~!

押さないで! ちゃんと並んでくださ~い!

大盛況な探偵部であった。

一方、

今回の出し物は喫茶店が多いので我々も教師喫茶なるものを立てたが。

人が一人も来ないのは何故!?

やはり、若さが足りないのでしょうか?

それを言ったら負けです。

卯佐木のクラスの水着喫茶では。

ご注文どうぞ。

君をください!

却下。

ぐぼぁ!

それなりに儲かっていた。

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Posted at 2013/11/13 20:32 Viewed 9 times

From Author

ページ数制限すると結構厄介ですね。 難しい。 そして事件もグダグダ。

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