“鬼ごっこ 参”

ガンッ! ガンッ! ガンッ!

ガッ!バリッ

1日目 午後12時30分

私たちが隠れてる間に…そんなことがあったなんて…

なんで普通の鬼ごっこじゃないんですか…こんなの絶対おかしいよ…

そうね…

まぁここで嘆いてたってしょうがない。 それより、飯にしようぜ。腹減っちまったぜ。

そういえば朝から何も食べてないですね。

あ、私料理得意だよ。 ポトフでも作ろうか?

わぁ、ぱるちゃんすごーい! 作って作って!

私、料理下手だけど…何か手伝えることがあったら言ってね!

女の子の手料理なんて楽しみだなぁ。俺も何か手伝えることがあったら言ってくれよ!

みんなありがとう♪ でもホント簡単に作れるからここで待ってて~

2日目 午前8時00分 事件は起きた

うぐぅぅ苦しい…

バタンッ

いやあああああああああ

みんなそのスープ飲まないで!! 毒が入ってるかも!!

あぶねえ おい、これは一体どうゆうことだよ!? これ作ったのお前だろ??

そうだけど… 私知らない…

もしかしてあなたが殺人鬼…

違う!! ねぇ、モウちゃんは信じてくれるよね!?

…ごめんなさい。 これからは部屋別々でお願いします。今、あなたの荷物まとめてきますんで。

あ、ちょっと!! みんな信じてよ!私やってないよ?

・・・・・・。

ひどい!! もういいよ!!

あ…! ちょっと言い過ぎてしまったかしら。

だって、あいつしか考えられないし…

みんなひどい! ひどすぎるよ!!

(あのバカ女…今なら使えそうだな)

おい女…俺はお前がやったんじゃないって信じてるぞ。

ほ、本当!?

ああ、だって本当の犯人知ってるからさ。

えええ!? だ、誰!?

あの茶髪の男だよ。

あ、あの人が!? 許せない!!

憎いだろう?殺したくなったろう? 俺もさ、あいつ殺したいんだよねぇ。 どうだ、一緒にやらないか?

え、でも私殺人なんてしたくないです…。

あ、ちょうどいいとこにいた。はいこれあんたの荷物。 ドサァ

ひ、ひどい… カバンも、中に入ってる服もズタズタに…

ひゃーはっはっは お前、そのうち殺されるぜ?あの女だけじゃない、他の奴はみんなお前のこと殺人鬼だって思ってるからな。

そ、そんな…。

俺もさ、実を言うと茶髪に恨みを買われてるんだよね。どうだ、やられる前にやっちまおうよ?このまま殺されるなんて嫌だろう?

…はい。 分かりました。

よーし、じゃあ手始めにさ…あの女、殺しちゃおうか?

…はい。

ガンッ! ガンッ! ガンッ!

ねぇ、モウちゃん 開けてよ? そんなとこに隠れてないで出ておいで

いやああああああ やめてえええええ

私さ、本当に何もしてないんだよ? なんで信じてくれなかったの? ガンッ! ガンッ!

だってあんたしか考えられないし!

ガッ!バリッ あ、モウちゃんみーつけた。

いやあああああ 分かった! 信じるから!もうこんなことやめて!

バリ バリバリバリッ

もう、おせーよ

いやあああああああああああ

死が死を呼ぶ、恐怖の殺戮劇が始まった。果たして殺人鬼の正体とはいったい… 次回、すべてが明らかになる。

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Posted at 2012/10/09 16:09 Viewed 35 times

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