『小萌莉の逆襲』

あー、喉渇いた。

ん? なんだこれ?

激ヤバ魔法ドリンク ラッキー7?

お母さんまた変なもの買ったな。

まあいいや、栄養ドリンクみたいだし飲んじゃおっと。

ゴクゴク。

ふはー! ファイト一発!

テレビつけよっと。

テレビ「でーあるかに」

あれ? テレビつけたっけ?

いやつけてないはず!

ま、まさか!?

幽霊!?

ど、どど、どうしよう!

と、とりあえずテレビを消して…

プツン。

あれ? 消えた?

・・・。

やっぱり幽霊!?

はぁ、はぁ。 と、とりあえずパソコンをつけて…

ウィン。

っ!?

ごめんなさい! お母さんのプリン勝手に食べてごめんなさい!

(((( ;゚Д゚)))ガクブル!

・・・。

でも幽霊って本当にいるのかな?

・・・。

パソコンを消さなきゃ?

ブウン。

消えた。

・・・。

ま、魔法が使えるようになった!?

でも使えたからって別段嬉しいわけ…

そうだ!

日ごろの恨みをパソブレにぶつけるチャンス!

そうとなれば急げ!

誰もいないよね?

他の人に会いたくないからコソコソ行こう。

意外に遭遇しない、いつもならすぐに出て来るのに。

ん?

小萌莉さん!

え? ああ、えっと、正奈さんのお姉さん。

買い物?

え、ええ。

(言えない。 逆襲しにいくなんて)

あなたは?

実は今、携帯を新型に変えたんだ!

へえ、

(でもすぐ壊れたりするんでしょ)

こういうふうに動かすと…

・・・。

画面、真っ黒ですよ?

あれ?

ブンブン。

あれれ!?

こ、壊れた!

え!?

うう、取り替えてもらう。

え、えっと。 もしかして…

思っただけでも効果が出るのかな?

・・・。

魚が安いよー!

・・・。

(口チャック!)

いやー、今日は捕れたてがいっぱい!

あれ? 効果ない?

切れたのかな?

まてよ? 携帯もテレビもパソコンも電気を使う製品。

・・・。

(冷房カット 暖房へ)

客「すみませーん、魚ください」

はいはい、どれかな?

客「あの、魚が…」

ん?

あれ!? 魚が痛んでる!? てか暖房になってる~!

あ~、魚の鮮度が~!!

(魚屋さん、ごめんなさい)

(でもこれでわかった、私の魔法は電気を使う製品に干渉する魔法)

面白い!

なんでこういうときに会えないんだろう?

フンフーン!

うあっ!? あの人!?

(どうしよう! こっち来るよ~!)

(何か電気製品!?)

(ん? あの人のポケットの中になにかある)

(ええーい! 起動!)

ん?

な、何でボイスレコーダーの録音が起動してるの!?

あー! せ、正奈さんの声が消えてく~!

今だ!

ふう、ここまでくれば…

ん?

あ! 小萌莉さん!

ギク!?

(おっと、取り乱すな私! 標的じゃないか!)

こ、こんにちは。

どうしてここに?

ちょっと落葉香さんを探していて。

そうなの? 私に何か用事?

ええ。

(電気製品、電気製品!)

(ん? あれは、音楽プレーヤー?)

(しめた! これだ!)

(大音量で流れろ!)

せっかくだし、遊ばない?

え? ええ…

(あれ? 流れない?)

だ、大音量…

ん? 音楽プレーヤーのこと?

え!? あ、はい。

つまり歌いたいってことだね!

いえ、ちが…

カラオケに行こう!

私は別に行きたくな~い!!

タ~リラ~リラ~♪

・・・。

スッキリしたね!

私は耳が痛い。

おっと、バイトの時間!?

またいつか遊ぼうね! じゃね!

あなたと一緒は嫌です!

ってもういない。

……帰ろう。

何で壊れなかったんだろう?

えーっと、ドリンクのラベル…

この魔法は7回までです。 そして本ドリンクをもう一本飲んでもニ度と魔法は手に入れられませんので。

・・・。

結局疲れただけだった~!

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公開日 2012/10/26 01:07 再生回数 37

作者からのコメント

私も魔法使いたいな~。

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