『思い出』

落葉香、こんなところで何してるの?

あ、正ちゃん。

桜を見てたの。

綺麗だね。

いや~、桜を見るとあの時を思い出すよ。

あの時?

正ちゃんと解ちゃんに出会ったあの日。

入学式の日。

今日から新しい学校…

ようし! 頑張る…

あー! 書類忘れたー!

うおおおお!

キキィ―!

ドン!

アフン。

ズシャ―!

・・・。

はっ! 伸びてる場合じゃない! 書類~!

リアル怖い。

そして再び学校に来た落葉香。

はぁ、はぁ。 ま、間に合った?

志樹我さんは欠席…

今きました!

遅刻はいけませんよ。

わ、訳があって。

では自己紹介、お願いします。

はい。

志樹我 落葉香といいます。

落葉香は落ちる葉の香りとかいて落葉香です。 馬鹿の方ではないので。

趣味はこれといってないです。

誇れるところは体が頑丈なところです!

ほう、女子にしては珍しい。 どのくらい頑丈なんですか?

実はさっき、思いっきり車にひかれました!

・・・。

みんな「・・・」

あ、あれ?

もういいですよ。 では次…

はぁ~。

以上で終わりですね。

先生、私は?

あなたは確か…

開藤 解羅です!

あなたは隣のクラスでしょ! 戻りますよ!

や、やだ~! 正奈~!

ずるずる。

みんな「・・・」

・・・。

・・・。

も、申し訳ありませんでした。

休み時間。

あの~。

ひゃい!

???

あ、えと、なんでしょう?

実は筆箱忘れたから何か書くものかして欲しいなと思って。

そうなんですか? じゃあこれ…

ありがとうござ…

うおおおー!

バキ!

ニャフン!

ズシャ―。

入学当日からカツアゲなんて!

しかも正奈をカツアゲするとは! 絶対許さんぞ!

い、痛い。

お姉ちゃん! 勘違いだよ!

え?

だから…

説明中

そ、そういうことだったのか。

ほら! 言うことがあるでしょ!

すまなかった。

もういいです。

本当にごめんなさい、落葉香さん。

落葉香でいいよ。 正ちゃん。

せ、正ちゃん!?

嫌だった?

・・・。

それでお願いします。

わかったよ、これでお友達だね正ちゃん!

そうだね落葉香!

あの~。

ん?

わ、私は?

わかってるって! 解ちゃん!

!?

あ、ああ!

お友達になったところで…

消しゴムも貸してください!

二人「「名前どおり落葉香だな!!」

そんなこともあったね。

そういえば解ちゃんは?

後から来るって。

そう。

スマ~ン! 遅くなった!

おはよう。

ああ、おはよう。

桜か、もうこんな時期なんだな。

そうだね。入学式の日もこんなふうに咲いていたよね。

そうだったな。

懐かしいよ。

さてと、二人とも来たことだし…

お願い! 消しゴムとシャーペン貸して!

落葉香…

お前は変わらないな。

ご、ごめん。

貸してやるからそろそろ学校に行こう。

そうだね!

ついでに英語のノートも…

二人「「自分でなんとかしろ!!」」

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公開日 2012/10/23 10:56 再生回数 17

作者からのコメント

つまりこの作品のいいたいことは、よいお友達を作るには車にはねられても丈夫な体で、筆箱を忘れて声をかける状況を作る事をしないと駄目ということ。 なんちゃって。

みんなのコメント

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