魔王様魔王様。
なんだ?側近A。
Aじゃないです。あと仕事してください。
嫌だ。
なんでそんなに偉そうなんですか。魔王のくせに。
いや、魔王だから偉いんだけど・・・
結局はニートじゃないですか。仕事は部下にまる投げして自分は部屋でネトゲしてる魔王なんてティッシュ以下の価値しかありません。
うう・・・だって俺ができる仕事なんてないじゃないか。
とりあえず行事に出て堂々としていればそれだけでもいいのですけど。
ヤダ、外コワイ。太陽コワイ。
どこのヴァンパイアですか。そろそろ外に顔を出してくれないと、実は死んでいるとかいう噂を流されますよ。
というか私が流します。
ならば仕方が無い・・・
やる気になりましたか?
スリープモードに移行する。言い方を変えれば寝る。
そうですか。では魔王様のベットの下にあった本は全部焼却処分でいいですね。
おいちょっと待て。
いまどきベットの下からお宝が見つかるとは思っていませんでした。そして持っていた本の量に驚きました。
そうじゃなくてなんで仮にも魔王の寝室に勝手に入ってるんだお前。
掃除を命じられましたので。
誰だそいつは?消し炭にしてくれる。
魔王様です。
・・・・・・人間誰にでも間違いはある。
魔王様は人間ではないです。
わかったよ、出ればいいんだろ出れば!
よろしい。
それではどこに行くのか決めるがよい!側近Aよ!
Aじゃないです。あと問題が一つ。
言ってみろ。今ならどのようなことでもこなせるような気がする。
今日の天気は雨のち嵐です。