すでに戦いは始まっていた。
ハッ、遅いぜ真中ぁ！
は、早すぎてついていけない！ さすがスピードスター… しかしどうする。このままじゃやられる一方だ…
オラオラオラァ！ 後ろががら空きだぜ！！
ぐうう… くそお！ このやろおおおおおお！
だから遅いって言ってるだろ？
なっ！！？
終わりだよ。 こんがりと揚がりな…コロッケのように…
うわあああああああああああああ
やったか… さて、貴様のおかずボールをもらっていくよ。
ま、まだだあああ！！！
なにッ！？ あの170～180度のフライに耐えたというのか！
はぁはぁはぁ 俺はまだ…やれるぞ…！
ふん、だがもうボロボロじゃないか。 外側の衣ももうはがれて…
キャー――――― お、お前！ なんか出てるぞ！
ん？ あ、パンツが破けて中の具がはみだしてる…
は、早くしまえ！！ これじゃ戦えないじゃないか！
・・・ほう。
ハッ しまった！
ほーれほーれ つけちゃうぞー ほーれ ぶるんぶるんぶるんぶるん
わ、分かった！うちの負けだ！ ホラ、おかずボールをやる！ だからやめろおおお！
ち、いいところだったのに。
(お、やっぱコロッケか。そういえば、こいつの攻撃はフライ…もしかしておかずによって特殊な攻撃ができるのか？）
ハレンチなやつめ 覚えてろよ！
ああ、覚えておくとも…（しばらく夜のおかずに使うわ）
さあ、あと二人だ！ 頑張るぞッ
ぬぅ…西左までやられるとはな。 四天王の面汚しどもめ。 次は私が
いえ、その必要はありませんよ。 次は任せて下さい。 すでに手は打ってあります。
ふむ… では頼んだぞ、日影の暗殺者…南下よ。
はッ。 （ふふふ、真中か…久しぶりに楽しめそうだ）
WA WA WA 忘れ物～
使った体操着持って帰るの忘れてたぜ。いやー、気づいてよかった。
…クンクン
うわくさー！！ 汗の臭いやべぇ。
クンクン
くさー！！
あ、でもちょっとくせになってきたこの臭い。
ま、真中くん…
！！ よ、陽子さん…
いつから見てた？
WA WA WA 忘れ物から…
全部じゃねーか。 ああ、もう死にたい…
だ、大丈夫だよ。 疲れてるときって変な行動しちゃうもんだよね。
やめて。 その優しさがかえってつらい。
ってかこんな時間になんで教室にいるの？
忘れ物取りにきたついでに勉強してたんだ。 家じゃ集中できないし。
へぇ、そうなんだ。 えらいじゃん。
えへへー 褒められちゃった。
ぐぅううううう
あ、ごめん。 お腹鳴っちゃった。
うふふ、お腹すいてるんだ？ じゃ、よかったら私のおにぎり食べてくれない？
え、いいの？？
うん！ 途中で食べる用に持ってきたんだけど、余っちゃったからさ。
そっか、じゃ遠慮なくもらいます。
うん！ それじゃ、また明日ね～。
またね～
いや～、おにぎりもらえるなんてウルトラハッピー♪ さーて、いただきまー…
ポロン、ゴロゴロゴロ。
おっとっと、おかずボール落としちった。ポッケ浅いから…
なっ！？ おかずボールが…点滅してる。
西左を下劣な技で倒した真中。その後、忘れ物を取りに教室へ行くとそこには同級生が…。一時の安堵感が漂う中、再びおかずボールが点滅する！
次回、僕のおかず戦争 参 「真中死す」
