“現状無題”

ふぅ…… 今日も変わらない、 代わり映えのしない毎日だ。

僕はこうしてベランダで 朝日を浴びながら、 こういうことをぼやくのが好きだ。 少し変だけど。

僕という一人称がおかしい? いや、そっか。 僕は一応女の子だった。

別に性同一性障害とかじゃない。 僕は健全な女の子だ。

……よし、 そろそろ学校に行こうかな。

ん? お姉ちゃん、もう行くの?

うん、時間も迫っているしね。 というか 照ちゃんもそろそろじゃない?

てる 照ちゃん——僕の妹である。 なんというか すごく恥ずかしがりみたい名前だ。

照ちゃんも 遅れないうちに行きなよ?

心配ご無用だにゃ!

行ってきまーす

いってらさい〜

お家を出て、 角を曲がると早くも 学校が見えてきた。

ふぅ、つくづく嫌になっちゃうね。 いやも月々な感じだよ。

不二見原高校。僕の通う学校だ。 私服登校が許されている。 だからといって 僕の服装には少し 問題があるような気がするけど。

やぁ、璃子。 『ずっと』待っていたぞ。

僕をストーカーの如く、             すぐ 待ち伏せていたのは白刃 直

名前のように真っ直ぐに ストーカーしてくる変態だ。 良い子のみんなは気をつけろ。

下の名前で呼ぶなよ、 僕の名字は真城だ。 前も教えたじゃないか。

可愛いなぁ…/// さ、早く行かないと ホームルームに遅れるぞ!

そういって、 直は僕の手を引き教室へ向かう。

うん、見事五分前。 先生もまだ来てないようだよ。

ん〜〜……。 これは一応お礼を言っておくかな。

いや、別に一人でも だいじょぶだったけど、 まぁ、ありがと

気にしないで。 私の肉体は璃子の為にあるといっても過言じゃないから。

過言だ!!

それから程なくして 先生がいらっしゃった。 そしてホームルームが始まる。

はい、じゃあ出席を取りまーす

田代 慎先生。担任だ。 いつも通りのニコニコ笑顔で 出欠を取る。

…………次、 真城 璃子さん

——はい

そういえば、 僕は僕自身の紹介をしてなかった。 今更で失礼だけど、

僕の名前は真白 璃子。 性同一性障害ではないけど、 一人称は僕だ。

Part1 end.

次回も見てね! 照、キミのこと待ってるよ!

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Posted at 2013/01/06 19:42 Viewed 44 times

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