『ちゅうにがくせいにっき6B』

・・・チッ!! 囲まれたか!

楽しいことになってきたじゃな~い。

オレが敵を集める・・・あとはわかっているな?

任せてっ!! 私の炎で、一気にキメてやるんだから!

む・・・いかん! 龍我っ・・・背後に敵が・・・。

我門! うしろっ・・・。

チュッ・・・。

・・・ということがあってね~。 二人で同時にパッと振り向いたときに、こう・・・偶然に・・・みたいな感じだったんだよね。

ヒューヒュー!! 龍ちゃんのえっちー! 大人の女ぁ~!

あ、そう・・・。

そういうことなら、最初から言えっての・・・。

龍我さん、参考になったよ。ありがとう、ボクもその手でやってみる。

闇牙くんはどこまで本気かわかんねーけど、他人事だから安心だな!

しっかし、それで全治四週間かぁ~。我門も災難だねえ。

あの・・・ごめんなさい。 あのとき、つい・・・。

気にすることないよ。 霧雨さんがしてなかったら、たぶん私が暴走してたかもだし~。

あたしも間違いなくやってたな。

まあ、その点だけはあんたに同意しておいてあげるわ・・・。

私だったら追い打ちも入れてたね。千斤落墜削槌踵とかで、ズボッとね。

頭上から神魔溶熱流泥岩・・・ぐらいのことはしたかな~。

ボクなら呪音演魔脳響破を使って、その場で頭を吹き飛ばしてたね。

オレは特に何しねーけど、とにかくこの件に関しちゃ霧雨さんは悪くないと思うぜ。

みんな・・・ありがとう・・・。

でも、私・・・我門くんと会ったら、なんて言ったら・・・。

絶対、嫌われちゃってるはず・・・。

おーっす。 なんだ、みんなまだ残ってたのか。

が、我門くん・・・!?

よかった・・・霧雨さんがいてくれて・・・。

・・・ゴメン!! 理由はわからんが、オレが何かキミを怒らせるようなことしちまったんだ!

我門・・・くん・・・。

だから謝る! オレが悪かった、すまない、許してくれ・・・。

ううん・・・私が悪かったの・・・ひどいことして、ごめんね。私のほうこそ、謝るから・・・。

よかった・・・この一週間、ベッドの上でずっと、そのことばかり考えていてさ・・・。

それはいいんだけど・・・全治四週間・・・じゃなかったの?

いや、あのとき・・・落下の直前に赤兎の蒙古極限爆轢殺を受けて、跳ね飛ばされたあとにな・・・。

そういえば、そのあと強心気肺賦活功で手当てしたんだっけ?

不幸中の幸いだな。 それのおかげで驚異的な回復効果が続いて、一週間で退院できたというわけだ。

さすがは我門だな! 不死身の男っ・・・我門凶獣郎!!

ところで、オレがいない間・・・おまえはずいぶんと、言いたい放題だったような気がするんだがな・・・。

へへっ・・・魔眼の使い手らしいな。なんでもお見通し、ってわけか。

ハハハ・・・ゴマかそうとしても、そうはいかないぞ~。

洗いざらい吐かせてやるっ・・・!! 今回の騒動の原因もな・・・。

原因はあれだよ~。 私と我門くんが、二人で魔物退治したときのキスが・・・。

え・・・?

あのとき、おまえがキスした相手って・・・敵、だろ。神魔接吻火炎唇を使ってなかったか・・・?

そ、そう・・・だっけ?

そうだよ・・・っていうか、それが原因なのか! 今回のこれはすべて、龍我・・・おまえのせいなのかっ!! そのおかげで、明日から・・・。

────翌日。

ハッハッハ!! 我門、一週間休んだぶんの補習・・・みっちり受けてもらうからな! 気合を入れろよ!

魔眼で・・・丸暗記、とか・・・できたらいいのにな・・・。

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公開日 2012/09/24 06:15 再生回数 16

作者からのコメント

いつものあいつがいない、さびしい教室で……。Bパート。前→http://www.kimip.net/play/ITUkp

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