ハイパー復習タイム ・英語やるならアホになれ ・女怖い
学校生活も長く続いたころ, やっぱり不平不満は出てくるもの。 クラスメイトも例外でなかった。
今日,朝飯食ってなくて… 昼飯買うにも物価が高いし カードは使えないしで…
マジ?家庭には相談したの? 朝飯は用意しなきゃなけない はずだが…
面倒見てもらってるのに不満なんて 言えないっすよ。朝飯だって材料を 置いとくから自分で勝手に食えって 言われてるわけで…
う~むまぁそういうのはぼちぼち 話し合わないと,後々つらいぞ?
でもなんか僕のところってあまり 会話がないというか… 話しづらいんですよね。
…う~ん… (分からなくもないが,俺なんて…)
"すいません,ドライヤーって 貸して頂けますか?"
"ええどうぞ, 使ったらそこに置いといてね"
とかなんとか…
"すみません,どうしても コレとアレとソレが食えなくて…"
"わかった, これからそれら抜きで作るわ"
"ありがとうございます, あと少食なのでいっぱいは 食べられません"
"あら。でも日本人って少食よね。 あまり盛りすぎないようにするから 安心して"
"はい, わがままを言ってすみません…"
"いいのよ,あなたは素直だし 手伝ってくれるし本当にいい子よ!"
あるいは・・・
"あの,Wifiってどれくらい 使っていいんですか?"
"インターネットか? エンドレスに使っていいぞ! 料金は変わらないからな!"
"本当ですか!? ありがとうございます!! そういえば僕の家も…"
"まぁインターネットは みんなそうだろうな"
そしてさらには…
"陛下,一緒に聖書を読みましょう。 英語のいい勉強になるわ"
"あ,そうですね。是非…"
"わからないことは聞いてくれれば 教えるわ。"
"陛下,この文の解釈について, あなたはどう思う? 神は何を伝えようとしている?"
"えっ…あー… ちょっとわかんないです…"
"神の教えはしっかり考えなければ ならないと思うわ。 私達が生きる上で…"
"う~ん…やっぱり難しい。日本, いや僕はあまり宗教について 関心が無いので…"
"そうなの…。でも考えることは いいことだと思うわ"
異なる宗教観ってのは難しい話で, 宗教に無関心な陛下に神っつっても ピンとこないし考えたくもない。 そこで後日,改めて腹をくくり…
"あの~,昨日の聖書なんですが, やっぱり僕は宗教の話はダメで, それだけは勘弁してほしくて…"
"分かったわ,なんだか嫌なことを してしまってごめんなさいね"
"いえ!英語の勉強を助けてくれて 嬉しかったです!これからも 分からないことを聞くので よろしくお願いします!"
"それを聞いて嬉しいわ! いつでも協力するからね"
挙句の果てに…
"すみません,観光名所を 教えてもらえませんか?"
"あら,その本に書いてない?"
"あるんですが,やはり現地の人の オススメの場所などあれば…"
"わかったわ。まず行くべき場所は ココとココと…ココは昼からで…"
とまぁガイドブック片手に観光名所を 聞くというアホな行為に及んだりした ものだが…
(やっぱり並の日本人には厳しい, というか俺がアホ過ぎるのか)
まぁひたすらワガママ言ってたか と問われればそうでもない。 とにかく暇さえあれば助っ人を 申し出る。
"何か手伝うこと,ありますか? 運ぶものとか・・・"
"ありがとう,それじゃこれを机に…"
"何をしているんですか?"
"あぁ,自家製ほうれんそうを 採っている"
"手伝いますよ, どうすればいいんですか?"
"ありがとう,これはな…"
とまぁ奉公で徳を積んでおけば 可愛がられるし,多少の融通も 利いてくれる。 これも全てはあのお方のお陰…
もしもし~?陛下だけども。
もしも~し。調子はどう? お母さんの言いつけ守ってる?
そりゃもう暇さえありゃ奉公ですよ。 これがまた可愛がられるし多少の ワガママも通るし最高だ。 母上の言うとおりだよ
でしょ~?お母さんも留学した時に 手伝いとかしたらすっごい親切に してもらえたのよ~
時に母上,先日ホストマザーと聖書を 読んだのだが,神について意見を 求められて困った。 もう勘弁願いたいんだが…
それはハッキリ言わないとダメ! 海外は日本と違って言わないと 伝わらないからね。 あとでちゃんと話しなさい
あいよ。 あと今日行った観光場所でwww…
偉大なる母の教えを乞うことで より過ごしやすい環境を実現できた と言っても過言ではない。まぁ, いい家に当たったのはデカイ。
無宗教とは言ったが,陛下にだって 信じるものがある。それはもちろん 偉大なる日本文化の名作…
「汝の在るべき姿に戻れ, クロウカァーーード!!!」
カードキャプターさくら,最高。 優勝。完全に感情を取り戻した。
如何なる環境・時間・状況下でも 週一回の礼拝を欠いてはならない。 これこそオタクの信条であり、 宗教であり、神なのだ。
しかし,平穏な陛下氏とは裏腹に 他の留学生は悶え苦しんでいた。 見るに見かねた陛下はついに… 次回もお楽しみに!!