近くに来ているのか四天王…
～３０分後～
遅い… オラ待ちくたびれたぞ
しょうがない。もらったおにぎりでも食べて待つとするか。
あ、そういやおにぎりの具はなんだろ？ どれちょっと中身を…
くぱぁ
こ、これは！？
ツナマヨじゃねーか。 俺ツナマヨ苦手だわ。 いらね。
あー、腹減り過ぎてイライラしてきた。 このイライラ、四天王にぶつけるしかねーな。
それはちょっと理不尽じゃないかしら？
！？ だ、誰だ！？
私、日影の暗殺者こと南下と申します。四天王なんぞやらせていただいています。
日影の暗殺者！？四天王！？ こんなかわいい子がまさか…
うふふ、見た目だけじゃ判断できないよ？ それ、パチンッ
！！？ な、なんだこの空間は！？
今流行の固有結界の中だよ。 あなたは私を倒さない限りここから出られないの。
くッ、ということは…
美少女と二人きり…最高じゃないか。 しかもすんげーいい匂い。
もう死んでもいいや。
何ひとりでぶつぶつ言ってるのよ。 さぁ、そろそろ攻撃しちゃおっかなー。
ふ、甘いぜ！ 先手必勝！こんがりと揚がりな…コロッケのように…
そ、その技は…！
・・・シーン・・・
あれ！？ なんで何も起こらないんだ！？
ふ、どうやらあなたにはまだ「力」がないようね
「力」…だと？
ふん、話は終わりよ。
くらえ！ マヨビーム！！
うわああああああああああああ
あ、あぶねぇ 避けなきゃ風穴があくとこだったぜ。
ちっ 外したか
てゆうか、さっきから姿を消したままなんて卑怯だぞ！ 出てこいこのやろー！
なら引きずり出してごらん。 ま、無理だろうけどね。
くそッ。（ん？そういえばさっき、一瞬姿が見えたような…）
ほらほら どんどん攻撃するよ
くらえ！ 胡麻ドレッシングショットガン！
うわあああああああ ゴマのつぶつぶがああああああ
はぁはぁはぁ（やっぱりだ。攻撃の一瞬に姿が現れる。そこにカウンターを合わせることができれば！）
くらえ！ フレンチドレッシングシャワー！
ぐおおおおおおおお 溶かされるうううううううう
はぁはぁ…このままじゃマジでやばい… くそ、何か方法はないのか 何か…
ふわっ
！！！ こ、これだ！！ 見つけたぞお前の攻略法！
ふふふ、悪あがきはよしな。 さぁ、次の一撃で終わりよ。
（集中だ。集中すれば必ず奴の動きが読める。）
ふわっ ふわっ ふわっ
これで終わりだ！ くらえ！ シソドレッシング…
（もらったああああ！！）
くらえ！ 男女平等顔面パーーーンチ！！！
きゃああああああああああああ
う、うう… どうして…？
ふ、簡単なことだ
貴様には美少女の匂いがぷんぷんするのだよ。 目を閉じて匂いに集中すれば動きが読めるのさ。
くッ 悔しいが私の負けよ それ、パチンッ
お、結界が解けた！
さて、おかずボールを渡してもらおうか？
うん？ 私はもってないけど？
はぁ？嘘つくんじゃない。 さぁ、早くおかずボールをわた…
ズギューーーーーーーーーン
…え？ ぐはッ
最後まで油断しちゃダメだよ？ 真中くん
よ、陽子さん… なんで？
ふふふ、日影はね、太陽の光がないとできないんだよ。
…そうか。くそッ お前ら姉妹だったのか。 （あのときおかずボールが点滅したのはこいつのせいか）
そう。もっと言えば私たちは双子なの。 私は陽子で、彼女は陰子。
本当はこうゆう手荒な真似は好きじゃないんだけどねぇ。 大人しくおにぎり食べとけばよかったのに。
！！ 毒を盛っていたのか…
そッ でもま、こうなった以上はしょうがないよね。 覚悟しなさい。
くッ ここまで順調だったのになぁ…
くらえ！ シソドレッシング、ノンオイルキャノン！
ぐわあああああああああああ ヘルシいいいいいいいいいいいい
ガシャーン ガラガラガラ
やったね陽子ちゃん。 さ、おかずボールを持って早く帰ろう。
そうだね。
ごめんね真中くん、そして永遠にさようなら。
おかずボールをめぐる激闘の中、ついに真中は息絶えてしまう。 彼の物語はここで終わってしまうのか！？
次回 僕のおかず戦争 肆（終） 「○○○○○」
