“厨二と世界と三姉妹 八話”

師匠「出てこぬというのならばこちらから出向くぞ」

?「あ~ら、ごめんなさいね」

?「きっちりかっちり、脳天を貫く予定でしたのに外してしまって」

師匠「そなた・・・何者だ」

?「名乗るほどのものじゃあないわ、ま、冷女とでも言っておくわ」

師匠「冷女とやら、そなたは何故このような事をしてきたのだ」

師匠「場合によっては・・・斬る!」

冷女「べっつにぃ、いいわよぉ」

冷女「どちらかといえば私も話し合いなんてするガラじゃあないのよ」

冷女「あなた、能力者なの?」

師匠「無論そなたも同じであろう、手加減はせぬ」

冷女「なら、ちゃちゃと始めましょうか!」

その瞬間のことだった、冷女の指から光輝くレーザーが飛び出し、師匠に襲い掛かった!!

師匠「甘い」

冷女「馬鹿な人ね」

冷女「あの程度の攻撃、避けられないと話しにならないわよ」

師匠「もう一度問う、何のために我らを襲う」

冷女「そうねぇ」

冷女「私に勝ったら教えてあげるわ」

師匠「良かろう、一瞬で片をつけようぞ」

冷女「あら、随分と自信に満ち溢れているじゃない」

師匠「私が一度刃を放てばそなたに勝ち目はない」

冷女「言ってくれるじゃない、やってみなさいよ!!」

冷女がそう言うと、手を師匠に向けてかざした、そして無数のレーザーが眩い光となって襲う

冷女「蜂の巣ね」

師匠「そなたの負けだ」

師匠「斬られているのにも気づかぬ速さでそなたを斬る」

そして瞬きをすると師匠は冷女の後ろに立っていた、一瞬で居合い斬りをしたのだ

冷女の胴はゆっくりと切れ目が入っていき、やがて上半身と下半身に分かれた

冷女「あら・・・」

師匠「閃光のように・・・」

冷女「こんなにも速いなんて驚きだわ」

冷女は上半身だけになったのにもかかわらず平然としゃべってのける

師匠「私と対自したときにもうすでに勝敗は決まっていたのだ」

冷女「本当にそうかしら?」

冷女の体は瞬く間に霧となって消えていった

師匠「残像・・・だと・・・!!」

冷女「こっちですわよ」

不意に背後から冷女の声がとぶ そして高音が辺りに響き渡る

師匠「ぐっ・・・、なんだ・・・!この音は!!」

一瞬のことだった 冷女が師匠に向かって走り出し、腕を振ったかと思ったそのとき

振った直線状の物体が切断された

師匠「ぐはぁ・・・ッ!!」

師匠は刀で防いだが、その刀ごと腕が半ば切断された

冷女「随分と苦しそうね、今楽にしてあげるわ」

師匠「ぐッ・・・!“大和流”」

師匠「“斬水”」

師匠は負傷した腕を一切気にすることなく、剣技“斬水”を放った

冷女「あら」

冷女の首は血が流れるまもなく3メートルほど吹き飛んだ

しかし、冷女の表情は変わらず

冷女「いい加減あきらめなさい」

師匠「ちっ・・・、化け物が・・・!」

冷女の首と胴は先ほどと同じように霧となった そして後ろから冷女が現れた

師匠「“斬水”!」

冷女の胴が二つに分かれる しかしまた霧となって、別のところへと姿を現した

冷女「無駄よ、無駄無駄」

師匠「お前たち!!早くここから逃げろ!!」

師匠は立ち尽くしていた女達に向かって叫んだ

女「う・・・うん」

妹「早く!!」

冷女「逃がすものですか!!」

勢いよく腕を振るッ!高音を響き渡らせ“何か”が女達を襲う!!

妹「きゃあ!!」

師匠「しまっ・・・!!!」

男「青髪ィィィィ!!!」

青髪「なんだ・・・」

男「コレはどういうことだァ!!」

青髪「?」

青髪「あぁ、そいつは私が奴らを葬るためにあちらへ送った」

男「約束が違ぁぁぁぁう!!」

男「俺があいつらを倒すと言っただろうがぁ!」

青髪「つくづく貴様は扱いづらい、貴様の意見を聞くと私の計画が狂う・・・」

男「貴様の計画だと!!」

青髪「“ワールド・リコン・ストラクション”」

青髪「通称“WRS計画”」

男「そんなものを行って何をする気だ!」

青髪「旧人類は、我ら高等能力者より遥かに劣る生物だ」

青髪「それらを完全なる支配下に置くことで人類は成長することができる」

青髪「それが“WRS計画”」

青髪「世界の再構築だ」

青髪「しかし、無能な能力者は必要が無い」

青髪「そこで今回のバトルロワイヤルを開催し、より優れた能力者をリーダーにする」

青髪「世界は6つの大陸に分かれている」

青髪「北アメリカ大陸」

青髪「南極大陸」

青髪「ユーラシア大陸」

青髪「オセアニア大陸」

青髪「アフリカ大陸」

青髪「南アメリカ大陸」

青髪「それらを優れた能力者が統治すれば古い地球人は反乱を起こすこともできない」

青髪「戦争も起きない、事実上平和になるわけだ」

青髪「そのために、奴らなどの能力者は必要がない」

青髪「むしろ計画の障害になるのだ」

男「そのためにはある程度の犠牲が必要だと?」

青髪「そのとおりだ・・・、計画の障害になるものは全て排除する必要がある」

男「ふざけるんじゃない!!」

男「犠牲あっての平和など、あってなるものか!!」

男「そんな世界など!!この俺が終わらせてやる!!」

青髪「貴様とは意見が食い違うようだ」

青髪「今より貴様を・・・“障害”とみなす」

男「こいよぉぉ!!相手になってやるぜぇ!!!」

第八話 動き出す世界

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Posted at 2012/09/29 22:26 Viewed 6 times

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