“厨二と世界と三姉妹 五話”

少女「何者?出てきなさい」

少女が声のあったほうに向けて言う

?「そんな警戒しなくてもいいのに」

女「子ども?」

?「はははっ、こう見えて17歳だよ」

少女「一体、なんのよう」

?「おやおや?その様子だと何も知らないみたいだね」

?「“能力者同士のバトルロワイヤル”、始まってるの知らないでしょ」

妹「バトル・・・ロワイヤル・・・っ!!?」

?「そっ!バトルロワイヤル!!」

?「こ~んな面白いもの、見逃しちゃあダメだよ」

少女「・・・なるほど、そういうことね」

少女が何かを悟ったように言う

女「えっ・・・!どういうこと?」

少女「こいつは私たちに戦いを挑んできたということ」

?「はははっ!ものわかりがいいね!そういうの好きだよ!」

?「でも、“こいつ”はひどいんじゃないかなぁ」

少女「では名乗りなさい、私は少女」

少年「僕は少年とでも名乗っておこうかな」

少年と名乗ったものは、見るからに小柄な体系、しかもやさしそうな顔立ちである

女「どうしよう、こっちは妹ちゃんが戦えないのに」

少女「妹は実質もう能力者ではない」

はっきりと少女は言い切る

少女「下がっていなさい、少年の相手は私がする」

少年「へぇ~、少女ちゃんが相手をしてくれるの?」

少年「言っとくけど、バトルロワイヤルのルールでは、再起不能になるまで戦わなきゃダメだよ」

少年「あと、一対一が基本だから、お仲間さんの手出しはダメだからね」

少女「問題ない、むしろ好都合」

少年「おやおやぁ~、なめられちゃってます?ぼく?」

少女「無駄話はいい、先にいかせてもらう」

そういうと少女の影が一直線に少年のもとへ伸びる!そして突き刺さる瞬間、少年の体は宙へ浮き、かわした!

妹「かわされた・・・っ!?」

少年「へぇ~ 影を操る能力かぁ~、でも当たらなければ意味がないよね」

少年の周りには気流が現れている その気流で宙に浮き、攻撃をかわしたのである

少女「・・・風をまとっている・・・、風の能力者と推定する」

少年「良い線いってるねぇ、でも残念!違うんだな」

少年「教えてあげるよ、僕は風だけじゃない」

少年「火・水・土・風の四つの自然的能力を操れる“自然操作能力者”だよ!」

少女「君が言っていたとおり、今の君の状況は絶対的不利な状況下にいるよね!」

女(確かに聞いている限りでは、少女ちゃんは“影を操る能力”)

女(あの少年っていう人はほとんどの自然の力を操れる“自然操作能力者”!)

女(加えて相手は宙に浮いていて影があっても届かない距離・・・っ!!)

女(誰がどう見ても少女ちゃんの負けは決定しているのも同然)

妹(なんでだろ・・・・・・)

女・妹(少女ちゃんは焦っている様子が見られない・・・・・・っ!!!)

少年「はははっ!!どうだい?この圧倒的敗北感!!」

勝ち誇ったように少年は笑う・・・笑う

少年「どう?このただ何もできずに負けを認めるしかない状況の感想は?」

男「能力者同士の“バトルロワイヤル”だと?」

バトルロワイヤルの情報を聞いて不満げな表情を見せる男

男「そんなものをやって何になる?ただ、能力者が消えていくだけだ」

青髪「これを開催することによって、弱小能力者は消え、より強力な力を持った総力者だけが残る」

青髪「そうなると、こちらも探す手間が省けるというものだ」

青髪「それに、貴様が言っていた女達の力も試せる・・・」

それを聞いて一変、男の表情が変わった

男「ふははは!それもそうか!」

男「そのバトルロワイヤルの参加範囲と終了日程はどれくらいなんだ?」

青髪「参加範囲は“全世界”・・・、そして終了日程は・・・」

青髪「“六人が残った時点で終了”だ」

男「なぜ六人なんだ?」

青髪「貴様がしる必要はない・・・」

青髪「全ては神の決定だ・・・」

青髪(・・・・・・まあ・・・)

青髪(奴はすぐに気づくだろうがな)

妹「このままじゃ、本当に負けちゃうよ!!」

女「こうなったら・・・っ!!」

女は瞬時に臨戦態勢に入った!・・・が

少年「自分が割り込んで助ける?」

女「・・・・・・っ!!」

見破られた

少年「ははは!もしそうなったとしても、返り討ちにしてあげるけどね!」

少年「そうそう、言い忘れてたけど」

少年「このバトルロワイヤルで負けちゃったら、能力と戦いに関する記憶が消えちゃうらしいから!!」

少女「・・・・・・っ!!!」

少年「まぁ、どうしてもって言うなら負けたあとは見逃してあげてもいいけ・・・・・・」

少年の言葉をさえぎるように、少女は言い放った

少女「早とちりは命取りになる・・・」

少年「・・・あ゛?・・・」

いままでの風潮とは裏腹に、少年の口調が変わった

少女「あなたのその考えを改めたほうがいい」

少年「てめぇ・・・、影しか使えねぇ癖して・・・、何寝ぼけたこと抜かしやがる!!!」

少女「私が影を操る能力だといつから錯覚していた?」

少年「てめぇ・・・!!」

少女「少年・・・、あなたは負ける・・・!」

第五話 バトルロワイヤル!!

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Posted at 2012/09/18 21:01 Viewed 8 times

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コメント下さっている方ありがとうございます! 少しでも面白かったらコメント下さい!製作モチベーションが一気に跳ね上がります! これからは毎回21時に投稿しようと思います。

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