うっわ~・・・・! いい眺め~♪
こらこら渚、そんな子どもみたいにはしゃぐななのだ。
えっへへー☆
しかし、こんな高そうなホテル、よく抑えられたのだ。一体何処にそんなお金があったのだ?
えへへー、ちょっと内職が捗りすぎちゃって。
あ、もちろん今月の使用分の内だから、心配しなくて大丈夫だよ、楓ちゃん。
そ、そうなのか。なら安心なのだ。
見てみて楓ちゃん! ほらこれ高そうなワイン~♪
渚、私たち二人ともアルコールは飲めないことを知っててはしゃいでいるのかなのだ?
おっと、こいつぁうっかりだぜ☆
わたしはその横のレモネードで十分なのだ。
ちょうど2本あるね、せっかくだしこの夜景をバックに乾杯でもしてみよ?
レモネードとはいえ、中々ロマンチックそうなのだ。
それじゃさっそく用意してくるね♪
頼んだのだ。
・・・・・・。
(いかん、さっきから脈拍が安定しないのだ。極度の緊張状態なのだ。)
(いきなり渚からデートのお誘いがあったと思ったら、こんな高級ホテルにつれてこられるし・・・・)
(しかもダブルベッドなのだ。これは余計に意識してしまうのだ。)
(もわもわもわぁ~・・・・)
(ぬおぉぉぉおおお!!!!)
(勝負下着つけといてよかったのだー!!!)
お待たせ~♪
はい楓ちゃん、どーぞ♪
う、うむ、ありがとうなのだ渚。
シュワシュワシュワ~・・・・
こうしてみると、レモネードでも雰囲気十分だと思わない、楓ちゃん。
そっそうだなんあ・・・・
(さらに緊張してきたのだ~。心臓が今にも飛び出してきそうなのだ~。)
もしかして楓ちゃん、緊張しちゃってるの?
なっ!?
ば、ばかを言ってはいけないのだ渚。べ、別に私は緊張などしては・・・・
えー、ほんとかな~?
ほ、本当なのだ! なんだったら、確かめてみてもいいのだ?
おやおや良いのかえ楓ちゃん? 今日の渚さんはちょっとしたウルフちゃんですよ?
わぉ~ん♪
・・・って、これじゃ狐なのだ。
あうぅ・・・・ そういう細かいことは置いといて。
そうなのだ、せっかくの高級そうなレモネードの炭酸が抜けてしまうのだ。
早く飲もうなのだ、なぎs
楓ちゃん!
ダン!
な、渚・・・・!? どうしたのだ急にそんな怖い顔をして・・・・。
ねぇ、楓ちゃん・・・・。
な、渚、ちょっと顔が近いのだ。
あたしね、楓ちゃんのこと、好きなの。
!!
そ、そんなこと、いいい今更言われなくても分かっているのだ。世間の常識なのだ。コモンセンスなのだ。
そうだよね・・・・。
そうだよね。
そうなのだ、全く何をいまさr
でもね、
ん?
それだけじゃもうあたし、もの足りないの・・・・。
な、なぎさ、何を!?
レモネード・・・・ こぼしちゃうと大変だから・・・・
そ、それはそうだが、いや待つのだ渚!? そこから先は私も未知の・・・・
なんで? 今まで散々あたしの身体をもてあそんできたじゃない?
今更恥ずかしがること、ないでしょう?
もてあそぶだなんて・・・・ 私は渚のことをそんなぞんざいに扱ったりなど・・・・
ね、かえでちゃん・・・・。
な、なぎっ・・・・!?
・・・・! ・・・・・!?!??!
! ・・・!?!??!??!????!!!
・・・・ぷはぁ!
・・・・かえでちゃん・・・・。
ななんな、・・・・ なぎ・・・・! なぎ・・・・!
あたし、ずっと我慢してたんだよ?
かえでちゃん、いつも隙あらばあたしの身体を触ってきて、あたしの弱いところ、全部知ってて・・・・
な、なぎさ!? だ、ダメなのだ!? それ以上はダメなのだ!?
その度にね、自分の中に煮え切らない気持ちが出てきたの。これよりも先のことを知りたいのに・・・・
もっとかえでちゃんと、身体を重ね合わせて
イカーァーアーン!!!!!
どーん!!
うわぁ! ビックリした!
渚! これ以上から先はR-18なのだ! 健全なキミPをこれ以上汚すことはできないのだ!
え? 何いってるのかえでちゃん?
はっ!?
(しまった、ついメタフィクション的なことを叫んでしまったのだ。せっかくの雰囲気がぶち壊しなのだ。)
ええとだな渚、これはその・・・・。
・・・・かえでちゃん!
なぎ、むぐぅ・・・・!
!!?!?!?
!!?!? !!?!?!!?!??!??!?
あたし! かえでちゃんのこと好き! 大好き! 愛してるの!
でもね、言葉や行動だけじゃもう、満足できないの!
なっ! なぎさ!? 本当にウルフちゃんになってしまったのか!?
かえでちゃん、あたしもっとかえでちゃんと愛し合いたいの!
だ、ダメなのだ! なぎさ! だっ・・・・ああ・・・・
ぬふっ ぬふふふふ・・・・
? 楓ちゃんどうしたの?
! 渚!
はっ! ここは現実!?
何々? もしかして、何か変なことでも考えてたりして?
ふふん、そんなわけなのだ? (メッチャ考えてました。妄想とはいえごめんなさいなのだ。)
ど~だっかね~? はい、レモネード♪
あ、ありがとうなのだ。
・・・・本当に、綺麗な夜景だね。
・・・・渚の方が、綺麗なのだ。
あらお上手♪ でもだったら楓ちゃんも負けてないよ♪
ふふ、当然なのだ。
楓ちゃん『じいしきかじょー』だよ♪
ふんなのだ。
せっかくだし、この夜景をバックに、乾杯しよう♪
中々ロマンチックなのだ。そそるのだ。
えーそれでは、乾杯の音頭はあたしがとります♪
ビシッと決め台詞、お願いするのだ。
えーそれでは、
二人の永遠の愛に、
乾杯☆
・・・・乾杯☆
キン☆
~終劇~