『橋の下の織姫 そのよんっ』

「ここに住んでる人ですか!?」

回答例・① 素直に現状報告

「・・・えっと、その、住んでいるというか、住まざるをえなくなったというか、その・・・。」

「・・・社会勉強・・・かな??」

回答例・② 開き直ってみる

「うん!自然に囲まれて素敵でしょ。」

「雨風さえしのげれば、お日様は暖かいし、風通しも良いし良いところだよ!」

回答例・③ ぶっちゃける

「そうだよ、わたしは白雪!色々あって橋の下にいるけど、実は21代目織姫なんだ!」

「まあ、今はへっぽこだから修業中の織姫見習いってところ!」

「まあまあさあさあ、どんなお願い事でもまずは聞かせてみたまえよ!!」

(よし、ここは…。)

(…)

(③のプランでいこう!!)

「そうだよ、わたしは白雪!色々あって橋の下にいるけど、実は

「えっ!?」

「へぶっ?!!」

「何が実はですか。良いわけがないでしょうJK。」

「こ、これは一体…??」

「…先に謝っておきます。申し訳ありません。」

……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

「…。」

(あれっ?わたしこんなところで何やってるんだろう…?)

「………。」

「なんですかその物言いたげな目は。」

「蹴った。」

「ええ蹴りましたとも。今後また軽々しく同じようなことをされても困りますし。」

「いいですか?こんぺいとうは織姫の力を現世で使えるように変換するために『地上の物質で』構成された結晶です。使っている間は地上の人からも丸見えですよ。電波なホームレスが住み着いている、とでも通報されるのがオチですよ。」

「大体私が見ていないのを良いことにいきなり物に頼ろうというのが間違いやし。反省しいや!」

「な、何よ何よ。わたしだってわたしなりに色々考えたのに。ふんだ。」

「いやだ…。いや…。もう帰りたい…。」

(…。反省の色が見えないどころか弱音ばかり…。ああ織姫様…。)

「ああ…ふわふわのお布団に横になりたい…」

ぼふり。

「…。」

「…。」

「わーい!おふとんだーーーー!」

「あぁ癒される…。癒されるよお。」

(昔からこうだ…。この子は自分の、それも物体を手に入れるための願い事しか叶えられない)

(それも成果はバラバラ、今はこんぺいとうの影響もあって良い布団が得られましたが、普段なら枕一つ出せれば上出来です。)

(何かきっかけが欲しい。それも人為的ではない、想定外の偶発的なものが)

(それなりのリスクは伴いますが、そうですね…。)

(まずは彼女を、呼んでみましょうか)

次回もお楽しみに!

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公開日 2017/07/03 22:43 再生回数 3

作者からのコメント

キミP!が…。滅びかけている…。(新着欄を見ながら)2年以上ほったらかしにした自分が言うのもアレですが、好きなサイトなのでもっと利用者が増えて欲しいなあ…。

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