“魔法少女物語6~最終決戦~前篇”

幹部たちは破りました。 いよいよ敵の親玉、キャッツが出てくるでしょう。

やっぱり戦わなきゃいけないよね、寧子さんとも。

あいつには貯まったテストの山を片づけて貰う。

寧子さんは帰ってきたら地獄だね。

言っておくがお前は再テストだからな。

そ、そんな~!

ちょ、ちょっとこれ見てください!?

電気屋のテレビがどうしたの?

流れてる映像です!

我々はアニマールズ。

総帥のキャッツだ。

部下です。

地球の魔法少女に向けて放送をしている。

今から部下がそちらに向かうのでここまでくるといい。

決着をつけるために。

それと魔法少女が負ければ地球はこの…

グリーンホールが全て吸いつくす。

ちなみに逃げていたら一気に吸い込ませるので。

せいぜい恐怖に慄くがいい。

大変!

くそ! もうしかけてくるとは!

まだあのケーキ食べてない!

お前は全く。

さっきから町の人も様子がおかしいですね。

まだ死にたくないよ~!

誰か助けて~!

魔法少女とイチャイチャしたいお!

本当だ! 変!

約一名は元々だろうけど。

ここから離れましょう。

なら私はちょっと用事で別行動する。

自分だけ逃げるんだ!

しないよ! お前じゃあるまいし!

ちょっとな、昔の同僚に会うんだ。

わかりました。 もしアニマールズ幹部が来てゲートを開けたらそこは開けておきます。

頼む。

場所はわかったら携帯でメールするから。

ああ。

さて、どうしたものか。

とりあえず移動しましょう。

こんにちは。

さっそく来た。

おや? 驚かないんですか?

なんか予想できたし。

ちょっと楽しみだったのに。

まあ、話は早そうなのでいいですけどね。

で? 何の用です。

テレビの内容どおり迎えに来ました。

こちらへ。

ここから行きましょう。

いよいよだ。

ゲートは開けておきます。

おっと、連絡しないと。

ご勝手に。

ピシュン。

すごい絶景!

さて、キャッツ様~。 連れて来ました。

こら! まだお茶入ってないっての!

おもてなしする悪の総帥がどこにいるんだよ!

ここにいるが?

・・・。

(今回、余裕で勝てるかも!)

キャッツ…

おお! 裏切り者のウサマリー! 元気そうだな。

まあね。

さて、長話は好かない。 さっさと世界を賭けた戦いを始めよう。

魔法少女! 私が相手だ!

え!?

キャッツ様! 宇佐美は私が!

お前は後から来たあいつの相手をしてろ。

あいつ?

どうやら間に合ったようだな。

先生!

寧子は任せろ! お前はキャッツを!

わかった!

変身!

キュピーン!

魔法少女参上!

寧子、行くぞ。

わかりました。

変身。

キュピーン!

魔法少女参上。

行くぞ! 寧子!

私は負けない!

行くぞ! 逆転魔法! ん~にゃ!

うわ!

あれ? 何も起きない。

ダメージはないさ。

ならば! ファイヤーナックル!

ドゴフ!

くすぐったいぞ。

そ、そんな!?

ボウ!

えっ!? キャッツが光出した!?

ふふふ、幹部たちがただやられたとは思ってないだろ?

そういえば消えた後はどこに?

消えたら私に力となって集まるようになっていたのだ!

な、なんだって~!?

おおー! 力がみなぎってくる!

見せてやろう! 我が真なる姿!

は!

キュピーン!

魔法帝王キャッツ参上!

ま、魔法帝王!?

そうさ! これが私の真の姿だ!

猫じゃなくてキツネっぽい!

いた!

ど、どこから攻撃が!?

たねあかしといこうか。

さっきの魔法は逆転魔法。

貴様はボケキャラとして通っている。

ふむふむ。

その逆で貴様がツッコミを入れるとダメージを受ける仕組みなのだ!

魔法がショボイ!

あいた!

痛いだろ! めっちゃ痛いのよそれ!

自分にかけたことあるのかよ!

ひぎ!

ぐっ! さすが帝王!

うぐっ!

いいかげん果ててくださいな♪

まだだー!

ならばこれで終わり!

アイスナックル!

ドガン!

ふん!

はあ!

な、何!?

来てくれたか! 同市諸君!

同じ世界を守ろうとする仲間。

それに答えないでどうするってんだ!

恩にきるよ。

仲間なんて… 仲間なんて!

私は信じない!

オーバーグラビトン!

今こそ! 鍛えたこの力の見せどころ!

ふん!

そんな!? オーバーグラビトンを受け止めるなんて!?

今だ! 秘儀! クロス・エッジ!

バシュ!

はう!

バタリ。

負けた? 私が?

寧子。

もうどうにでもなれですね。

殺して下さい。 元々ない命ですから。

実はずっと前から、お前に言いたいことがあったんだ。

そうですか… 最後なんで聞いて差し上げます。

私、お前の実の母親なんだ! テヘ♡

そうなんですか。

・・・。

はあ!?

驚くのも無理もないか。

い、いや! だって…

実はあの日、ベビーカーに入れていたお前を置いて近くの屋台で飲んでたんだ。

目に着く所にいるから大丈夫と思っていたら、いつのまにか消えていた。

ずっと探した。心配して夜も眠れない毎日。

それから何年か経って、お前が高校に入学してきた。

一目で自分の娘だと確信した私はどう話そうか悩んでいたんだ!

それが今やっと言えた!

お、お母さん。

寧子。

お母さ~ん!

寧子~!

テメ―! 何でそれを早く言わないのさ!

ドフ!

ぶは!

ご、ごめん。

謝っただけじゃすまないっての!

怒りの、怒りのグラビティナックル!

ちょっ!? やめっ!? それ重そうだぎゃあああああああああ!!

感動だー! 親子の再会! 涙なしでは見られぬよー!

うむうむ、実に仲のよい親子だ!

こうして、寧子を助けることに成功した。

ふむ、私一人になったか。

そろそろ諦めて地球を滅ぼすなんてまねやめろ!

だって奴ら私の尻尾踏んでも謝りもしないんだぞ!

理由が小さい!

うぐ!

これで次回は私が主役だな!

主役は私!

あひ!

帝王キャッツの前になす術なし!

どうする魔法少女! 後編へ続く!

B
e
f
p
q
r
s
K
O
Keyboard Shortcuts
  • J Next page
  • K Previous page
  • [ First page
  • ] Last page
  • E Enable/disable bubble animation
  • 0 Manual page turning
  • 1 Slow page turning
  • 2 Normal page turning
  • 3 Fast page turning
  • P Start/stop auto page turning
  • ? Show keyboard shortcuts
Play Again
More Stories
Posted at 2012/10/19 20:58 Viewed 16 times

From Author

最終話の前篇です。 後もう少しでこのシリーズも終わりとなると名残惜しいです。

Comments

Login to Write your comment