『放課後のケモノ達』

やあ、カミサカ君。 買い物かい。

・・・よう、サエグサ。

そうだな、買い物・・・だな。

僕も付き合ってもいいかい。 基本的に友達いないから、このまま家に帰ってもつまらないんだ。

別に、かまわねえ。 もっとつまらなくても知らんぞ。

はっはっは、ありがとう。

・・・ん、この店だ。

ゲームなり漫画なり、今日は買うものがけっこう出るからな。

ゲームか・・・

ねえ、巫女さんってよく出てくるよね。ファンタジーだかで色々。

出てくるな。 頻繁に出てくるな。

・・・巫女ってさ、戦うのかな。

さあな。

僕そもそも神道に詳しくないからよく知らないんだけどさ、回復魔法とか使ったりすんの?

芸能や祈祷に関する縁者でもあるから、あながち間違いでもあるまい。

今じゃ社務所の使用人だが、神事に関わる年代までさかのぼると形態が違ってしまうんじゃないのか。

・・・よくわかんないな。

・・・

戦う女性で思い出したんだがな。

戦う女性は美しいね、最高だよ。

そうだな、最高だ。 確かにすばらしいものがある。

よく、よいこがプレイできないゲームに退魔●●●とやらが出てくるな。

いるね。 日に何人産まれてるんだってくらいだ。

彼女らの職業は何だ?

退魔だから、化け物を追っ払うんじゃないのか?

追っ払えたためしがあるか?

ないね。

大体は竿役にコマされるか、悪魔だか化け物だかに骨抜きにされてしまうな。

何が彼女達をそうさせるんだろうね

ほとんどのケースでは、そうした化け物は人間の女性を好んでハラませる傾向にあるな。

エサやってるようなもんだよね。

それでもなお向かおうとする彼女達のガッツと精神力・・・

プロじゃないとできない仕事だね。

オレの知り合いの退魔師から聞いたんだけどな・・・

そんな身近な存在なのかい。

そりゃお前、退魔師って言ったって人間だぞ。オレと知り合いでもおかしくあるまい。

彼女は高校卒業と同時に退魔師の資格を取ってな。 そのまま日々ヌチョヌチョされる仕事に就いたんだ。

警察何やってんだよ。

でな、ある日みょうちきりんな抗議のメールが来たんだとよ。

退魔師もとい少女達がいたぶられる様をおおやけの場に出す事は云々・・・

マジか。

そこで彼女はこう返したらしい。

好きでやってんだよ。流せよ。

好きなんだ。退魔師。

今じゃエロ触手も一般的だしな。 触手の基本的権利についての憲章も公布されて久しい。

触手持ちの連中の雇用を守る為にも、オレは必要な仕事だと思うね。

触手持ちってなんだい。

触手は触手だろ。 タコもイカも持ってるあれだよ。

そりゃ分かってる。 だが・・・

サエグサ・・・ 奴らだって何も、人を嫌がらせる為に退魔師と乳繰り合ってんじゃねぇ

需要と供給ってやつを、もう一度世の人々は考え直すべきだと思うんだ

わかるか、サエグサ。 オレの言いたい事が。

ああ。 何言ってんのか全然わからんってくらいには難しい話だったな。

そうか・・・

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公開日 2012/09/12 02:31 再生回数 24

作者からのコメント

くま

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