『リレー小説5】一七歳の天使 第四話』

ふふふーん。 ふふふふーん……

ん……お前か…… 何をしに来た。 もはやわれらは他人……

それはあの子が死んでから? でも私はまだあなたを……

ふん。 あんなことがあってまだ一緒にいたいというのか……

許されるはずもないのだ…… 許されるはずが……

一七歳の天使……

そ、それは!

そう……この短冊

――日曜日 家族はみんなで    遊園地 一七歳の天使――

そう……それをもっと早く見つけられていれば……

それが今……見つかり始めてるんです

なっ! 今になって……だと!

だからあなたはこんなところでウジウジしている訳にはいかない筈です

もはや時遅いかもしれぬが…… 一七歳の天使の言葉を聞かねばならぬようだな……

そう……私たちの…… 背負った罪のために……

守たち一行は南図書館に来ていた。

ここが南図書館だね。 ゲコゲコ

そうだ、ここが南図書館だ。 ゲッコゲコ

……

どうしたんですか? ゲッコゲコ―

いや、どうしたもこうしたも…… なんでカエルのキグルミ着てるの?

いや、このかっこすれば何かわかるかなって……

なるほどー!

じゃ、ないわよ! んな訳ないでしょ!

それもそうだ!

着る意味、無意味だったね!

って。 着替えるの早すぎ!

ふっふっふ…… わが一族には早着替えの極意があるのだ

スンごく早いんだから。 わからなかったっしょ♪

ちなみに第一話で21~23の間でこの特技をすでに披露しているぞ! 要チェックだ!

もうどうでもいいわ…… それよりここで短冊を探すんでしょう?

まぁ、あるかどうかわからんがな…… とりあえずあの小説のシリーズ本を探そう

探すっていってもそこの機械で検索して持ってきてもらえばいいんじゃないの?

今の時代はハイテクになってしまったなぁ……

そう言いつつピッピと検索を始める。

ん? この恋愛小説シリーズは貸出禁止なのか? 書士さーん

はい?  何でしょうか

この恋愛小説のシリーズは貸出禁止なんですか?

ええ、人気もあるし。 何より原作者がそうしろって遺言を残してたらしいわ

へぇ……あ、じゃあ持ってきてもらうことも?

今読んでる人がいるかもしれないから……

そうですか…… すみません

こちらこそ。 では、失礼します

地道に探すしかないってことなのかしら?

うーむ。しかし人気って言うからには見つかったとしてももう短冊はないかも……

おーい! この本に短冊入ってたよー!

って、見つけたのか!?

いやぁ、怪しいところを見回ってたらポツンとあったよ

ポツンと?

人気作品だって言ってたのに……

ん~これ確かにあのシリーズ小説だけどなんか違うんだよね……

ちゃんとシリーズ本だけおかれてるスペースもあったけど。 これだけポツンとね

なんか変よね……

まぁ、その辺の変を解読していくために短冊を探してるんだけどな。 さて短冊を見よう

あれ……反対側にもう一枚!

なんと! いっきに二つとは! どれどれ……

―― 火曜日は友達と     みんな遊んで楽しいな

十七歳の天使――

なんか日記みたいだな…… カエル関係がどこにもない。 カエルの意味はなんだったんだ

まま、もう一枚行きましょうー

ん?  おい、これ黒いぞ。 一七歳の天使なのか?

黒いのに意味があるのかも…… さぁ、みよう!

――日曜日 捨てられた愛のない私   やさしい笑顔で消えていく

永遠の眠り 一七歳の天使――

なんか悲しくなってきたよ……

一七歳の天使……いったい何が……

黒い短冊。永遠の眠り。 一七歳の天使は何を考えこれらの短冊を残したのか

それは七男一さんが解明の光を見つけ出してくれます! 乞うご期待!

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公開日 2013/12/14 23:07 再生回数 23

作者からのコメント

☆私は書き始めると暴走する癖があります。気がつくと大変なことになってますが最後まで読んでくれるとうれしいっす!http://www.kimip.net/play/XHcJz←三話

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