理久「俺の計算では明日から姉さんは俺の部屋に入り浸る！」
理久「それが我が城完成の最低条件であり最高の条件！」
理久「さぁ、勝負の時だ！」
理沙「早くしてよ！」
理久「そう焦らずとも未来は逃げたりしないさ」
理沙「そうよ！課題の提出期限は逃げないんだから！」
理久「しかし未来を見つめて今を自由に生きれないやつは―」
理沙「ああ！もう開けるよ！」
ガチャッ
理沙「おお・・・」
理久「どうだ妹よ。高校三年生にしてお城に憧れを持っている妹のために模様替えをしてみたのだ」
理沙「これって・・・」
理沙「ただの壁紙じゃないの！！」
ビリィッ
理久「っ・・・見破られてしまったか」
理沙「気づかない人がいるかどうか怪しいよ」
理久「・・・」
理久「・・・」
理久「・・・」
理沙「まさかさー」
理沙「こんだけ引っ張っといてこれで終わりです、なんてないよね？」
理久「こんなに引っ張るつもりなんてなかったのに・・・」
理久「姉さんが俺の話を聞いてくれないから・・・」
理沙「なっ！私のせい！？」
理久「毎回微妙に落ちもつけずに弟にまかせっきりだし・・・」
理久「ダブル主人公作品なのに今までほとんど僕が主体だし・・・」
理久「姉さんももっと主人公らしくしてくれよ・・・」
理沙「ええーっと」
理沙「何いってんの？」
理久「なんという役者っぷりだ・・・！」
理久「これだけ誘ってもメタ発言をしないとはさすが我が妹だ」
てくてく・・・
理久「これはもうあれだな。なでるしかないな」
ガチャッ バタンッ
理久「なぁ！妹よっ！！」
理久「」
理久「なるほど」
理久「今回も落ちはないということかッ！」
