メダカの学校って…どこにあるのかな?
一説には川の中って言われてますが…確かに気になるところではありますね。
もちろんメダカは魚類だから水の中でしか生きることができないから川の中も候補の一つだけど…
こうは考えられませんか?
え…?
学校はどこか別の場所にあって、そこを卒業したメダカたちが川に派遣されてくる。
しかし卒業と同時にエラ呼吸しかできなくなってしまう。どうかな?
た…確かに!それなら何故メダカが川にいるのかということに説明がつく!
きっと他の魚類もそうなんじゃないのかしら。
じゃあ川の中じゃないんだよね!どこなのかな?
もしかしたら…ここがメダカの学校なのかもしれない…
え!?
私たちは実はメダカで、卒業と同時にメダカの姿にされエラ呼吸しかできなくなるという…
ぎゃああああああああああ!!
そして…川に放流されるという…
そんな…そんな…
じゃあ私たちは何のために生きているの?なんで勉強しているの!?
ま、待って!まだ仮定の話だから!
ひどいよ…みんな…私を騙してたのね…
ち、違う!私は…!
もう…何も信じられない…こんな世界…
!!!マズイ!結界が!
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
くそっ!結界が破られた…こうなったら…
ああ…アアアッ…ああああああああ…AAAAAAAあ!!!!
弾ける光の咆哮(リステイック・ド・シルビラント)!!!!!
ピカアアアアア
シュウウウウウウウ
クッ…なんとかワープはできたか…
しかし消耗が激しい…
ワタシハ…ダレ…?コノセカイハナゼワタシヲキョゼツスルノ?
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!
グジュッ!グジュグジュ!
ワタシハセカイノハカイシャ、グリィード。ヒサシブリダナ、エクス。
こっちこそ久しぶりだな、グリィード。
封印したかと思っていたが、まさかメダカの学校の話から復活に持ち込むとはな。
オマエガ、ワケワカランコトヲイイダスカラダロ。
ふん、つい癖でな。わけわからない方向に話を持って行ってしまうんだ。
ソウカ。デ、メダカハホントウニカワニガッコウガアルノカ?
どうもそのようだな。どうした?気になるのか?
…ワタシハ、ガッコウノセンセイニナリタカッタンダ。
ふん、大層な夢だな。
コンナワタシニモ、ナレルダロウカ?
お前みたいな宇宙人に教師がつとまるわけないだろ。
……ダロウナ。
だが、メダカの学校なら或いは…可能かもしれない。
ナニ?ナゼダ?
宇宙メダカというのがいてな、宇宙で生まれたメダカなんだ。
そんな宇宙メダカなら、宇宙人と通じあうところもあるのではないかな。
ホントウカ?
あぁ、幸い宇宙メダカ学校というものが存在する。そこに推薦状を出しておいてやろう。
…ナゼ、ソコマデシテクレルノダ?
別に。私は夢を持つ者を見捨てることはできないだけだ。
(ま、それ以外の理由もあるわけだが。)
ただひとつ条件がある。
?
二度と地球に戻ることはできない。
宇宙メダカ学校の教師は地球に来てはいけないことになっている。
お前にその覚悟があるか?
…
…
…
戻ったか…
私がメダカの学校の話を出したのは…何か理由があったんだと思う。
多分、私の潜在意識の中に「先生になりたい」という思いがそうさせたんだと思う。
だから…
大丈夫。
私が地球に帰ってこれなくても、私が育てたメダカ達が地球で頑張ってくれる。
私はそれだけで…十分だよ。
…覚悟はできてるんだな。
うん!
安心して。一流のメダカを育てるから!
そのセリフ…しかと受け取った。
こうして…彼女の宇宙メダカ学校赴任が決まった。
しかし、この後待ちうける試練については…彼女はまだ何も知らないのであった。
続く…