朝は、気持ちのいいものである。それはカーテンからの光が教えてくれる。
この町は、草薙市。最近では都市開発なのでいろんなビル群が立ち並んでいる。
しかし、この町は非常に緑豊かだったせいか、都市開発がしたというのに
サクラ並木や、それに川
田舎とした、二つの要素を兼ね揃えているのであった。
さてはて、そろそろ話を始めよう
俺が誰だって、だからそれはどうでもいいだろう?主役はこの二人なんだぜ。
まあ若干周りのやつらはかわいそうだがなww
それでは、お前ら……準備はいいか?
始まれぇぇぇぇぇ!!
??「ちょっと、おきてる~」
その声は下から聞こえてくるが、しかし呼ばれている張本人はまったくだ。
??「早く起きないと、私も一緒に寝るわよ!」
由利「ま、それがわたしとしてはベストかな~」
彼女の名前は由利。料理、洗濯、掃除とすべての女子力が備わっている、ハイパー少女。
??「Z~Z~Z~」
由利「はぁ~、相変わらずね。ま、そこもすごく、すごく」
由利「かわいいんだけどね♪!」
彼女はこの家の住人ではないが、しかし彼氏を起こすのは、もとい夫を起こすのは妻の役目と思っている由利。
そして、いい加減、その彼氏も起きる
省吾「……う、ま、まだ眠い……」
彼の名前は柿崎省吾。見たとおりイケメンでスポーツ万能、成績優秀。ようはただの完璧超人だ
由利「ほらほら、さっさと起きる、起きる!」
省吾「って!?由利?」
省吾「…………」
省吾「おはよう!」
由利「はい、おはよう」
この二人幼稚園のころからの付き合いなのだが、中学のころに付き合いだし高校ではすでに周りから夫婦と呼ばれるほどの仲の良さ
と、いうかバカップル。
省吾「おはよう、今日もごめんね起こしてもらちゃって」
由利「いいの、いいの。私が好きでやっているだけだし、それに」
由利「やっぱり一緒に長くいたいから」
省吾「そうだね」
そして二人は階段を下り、いつもの通りの食卓につく。
省吾「相変わらず母さんはいないか」
由利「ま、それもそうでしょうね……」
由利「時間としてはもう少しで遅刻だし」
省吾「ま、それもそうだね。さっさと食べて行こう」
由利「産婦人科に?」
省吾「……」
由利「あ(やばい、もしかしてふざけすぎちゃったかな?)」
省吾「……由利」
由利「はい(やっぱり怒っているよ。そうだよね、普通。それに省吾は本当にまじめに私たちの関係を考えているわけだし)」
省吾「子供の名前はなににしようか!!」
由利「おいぃぃぃぃぃぃぃ!!」
省吾「あれ?なにか違ったかな?」
由利「うんうん、なんでもない。それと大丈夫まだ、だから」
省吾「うん、わかってた」
由利「わぁぁぁあぁぁぁぁぁあ!」
さて、それから数分
由利「……だからね、それで」
省吾「う~ん、そうかな~」
由利「そうか……だけど、会長としては」
ちなみにこれから行く学校の生徒会長、そして副会長は。この二人
こちら会長
こちら副会長
由利「ま、それはおいおいだね」
省吾「そうだね」
??「お~い、おまえら~」
後ろから声が聞こえた。
栞「朝からいちゃついているなぁぁぁぁ!」
彼女の名は吉永栞。
ボーイッシュであり非常に生徒から好かれている……ちなみに彼氏はいない。
栞「って言っているのに、いまだに腕を組んでいるこの二人!?」
由利「え、何がおかしいの?」
省吾「何が、おかしいの?」
栞「わかっているのか、この彼氏ぃぃ!」
省吾「相変わらず面白いね吉永君は」
由利「ふふ、おはよう栞」
栞「ふ、普通に返事?!
栞「おはよう、由利、副会長」
由利「栞、この前言ったでしょ。この手が離れているときは」
由利「死ぬ!」
栞「もうやだぁぁ~このカップル」
ああ、そうそういうのを忘れていたよ
と、いうか久しぶり俺だよ俺
まあ、そんなことよりも彼女
この二人の被害者その一
省吾「確かに」
栞「いつも朝に話しかける時に悩む私は正しい!」
??「お、いつもの通りだな~」
後ろから更なる声が聞こえてきた。
この橋を渡り終えたらすぐに学校。
そしてここでこの三人といつも合流するのは
一輝「ふへぇ~危っねぇ、遅刻するとこだったぜ」
矢状一輝、こちら省吾の友達にしてある意味親友
だが、若干馬鹿。そして被害者その二
栞「うわ、出てきたよ」
一輝「なんだと!栞!」
栞「がぁぁぁ!」
一輝「がぁぁぁぁ!」
ちなみにこの二人
幼馴染であるが、恋仲ではない
由利「おはよう、矢状君」
一輝「はい、おはよう省吾の嫁さん」
由利「エヘヘヘ」
一輝「うっす、省吾」
省吾「おはよう、一輝」
さてこの四人が学校についた……これからが本番だ!