“輪廻と転生 月明かり編 エピローグ 20話”

チュンチュン

春香 「ま、何はともあれ。私たちの活躍で解決したわけでありまして」

春香 「無事解決してよかったわね~」

楓 「無事とは言い得て妙ね」

中津 「ははは、まぁまぁ」

なんとか無事に解決し、その後企業に問題があったことが発覚したそうだ

川島さんは訴訟を起こし、現在では企業と戦っている。

アリス 「うん・・・こんなものかな」

中津 「レポートですか?」

アリス 「うん、活動をレポートにまとめてみようかと思って」

中津 「記録に残しておけば、今後に活動にも大きく役立つと思いますしね」

アリス 「うんうん」

アリス 「それに楽しいから」

中津 「ははは、確かに」

ちゃららららん

春香 「じゃあまたね~~」

楓 「気をつけてかえるのよ~」

アリス 「あいよ~」

春香 「拾い食いなんかしちゃだめよ~」

アリス 「ぶちょーもね~」

あははははは

トコトコ

アリス 「ふー」

川島 「あら、アリスちゃんじゃない」

アリス 「川島さん・・・こんばんは」

川島 「こんばんは♪。今から帰りなの?」

アリス 「うん。ちょうどね」

アリス 「それでその後どうですか?」

川島 「そうね。まぁまぁうまくやってるわよ」

川島 「出版社からは正式に雇ってもらうことになったしね」

アリス 「おおー、それはすごい」

川島 「あははは、ほんと君たちのおかげね」

川島 「こうしてうまくいってるのも、生きてるのも」

アリス 「・・・・・」

アリス 「川島さんは・・・」

川島 「うん?」

アリス 「ほんとはお父様の仇を討ちたかったんじゃないんですか?」

川島 「あははは、どうかな?ろくに家にも帰ってこなかった父親の仇討ちか~」

川島 「ホントのところはそうなのかもしれないわね」

谷沢 「けど・・・どうして?」

アリス 「・・・」

アリス 「単純に・・・親を思わない子はいないのかなって」

川島 「アリスちゃんは大人ね」

アリス 「どこにでも居るJKだよ」

川島 「あはははは、はぁ・・・あなたはホント変わってるわ。父にどことなく似てるわ」

アリス 「そうなんですか?」

川島 「ええ、どことなくね。落ち着いた物腰なのにどこか暖かくて」

川島 「見ていて安心できるっていうのかな?」

アリス 「じゃあきっと川島さんにも暖かいものがあるよ」

川島 「え?」

アリス 「だって社長さんと同じ暖かいものを私は持ってるんでしょ?」

アリス 「社長さんの娘さんの川島さんならきっと持ってる」

アリス 「ううん・・・絶対」

川島 「ありがとうね」

川島 「あ」

アリス 「ん?」

川島 「星が綺麗ね・・・」

アリス 「月も綺麗・・・」

川島 「今日はね父の命日なの」

アリス 「ええ・・・新聞でみました」

川島 「あの日もねこんな月の綺麗な日でね」

川島 「それでも仕事仕事と忙しくて、水力発電所へ行ったわ・・・」

川島 「それが最後になるなんてね」

アリス 「・・・・・・」

川島 「あの焼死体は間違いなく父よ。焼死体から発見された僅かな金属」

川島 「その前日父の誕生日でね。私がブレスレットを作ってプレゼントしたのよ」

川島 「それを腕にはめててね」

アリス 「・・・・・・」

川島 「家に帰ってきても笑顔一つ見せなかったのに・・・」

川島 「ホント・・・馬鹿」

月明かりの下 川島さんのすすり泣く声だけが聞こえた

悲しいけど 月はどこか笑ってるようにも見えた気がした

アリス 「はぁ・・・」

アリス 「今日も月が綺麗だ・・・」

to be continued?

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Posted at 2013/02/04 01:09 Viewed 7 times

From Author

月明かり編終了です。長くなってしまいましたが、また日常へと戻ります。序章はこちらhttp://www.kimip.net/play/kVULi、序章→1~4話→序章の終わり→月明かり編の順番で読んで頂けるといいかと。

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