高校二年の夏、一生忘れられない出来事を、僕は体験した━━━━
8月2日。 今日は夏休みだというのに先生に呼び出しをされて学校へ向かった。
はぁ、こんな暑い日に学校って・・・。そりゃないよ先生~
今日の温度は35度を軽く越しているらしい。朝の天気予報でそう言ってた気がする。
自分の席にやっとの思いで着いた僕はそのまま机に突っ伏した。もう、暑くて溶けそうだよ・・・。
おはよ、レー君。いつにましてグタグタしてるわね
あぁ、文美ちゃん。おはよ・・・。
僕、怜一のことをレー君と呼ぶ彼女は文美ちゃんただひとり。
文美ちゃんが元気良すぎなだけなんだってば。
でもレー君も、もっとシャキっとしたほうがいいわよ。せっかくの顔が台無しじゃない
そんなこと言われても暑くてだるいのは変わらないよ。ってか、なんで呼び出されたのかもわからないし
まぁ、確かにそうだけど・・・。
今日、このクラスにいるのは同じく呼び出しをされたメンバーのみだった。
僕と文美ちゃんに、同じクラスの朗と瑞穂。
それと、隣のクラスの一伽お嬢様と和希くんもいる。
みんなそれぞれ、どうして呼び出されたのか、どうしてこのメンツなのか全く知らない様子だった。
はぁ、早く用を済ませて帰りたいよ・・・。
まぁまぁ。もうすぐ先生も来るでしょ。ちゃっちゃと終わらせちゃえばいいってこと!
私のなんでもできるスキルに任せなさいっ!
そうは言っても・・・。やることがわかんないとなるとなぁ
もう、クラスに着いてからかれこれ20分は経とうとしている。それでも先生が現れないなんて・・・!
もう帰っちゃおうかな・・・。
そう思ったその時! ガラッ !!と威勢のいい音を立てて教室の扉が開いた。
それでは授業を始めようか!
そこに現れたのは、先生と言えないようなものだった。
続く?