よしっ け〇おんやりましょう！
あ、間違えた バンドやりましょう！
(何に影響されたかわかりやすっ！)
どうですか佐藤ちゃん！ バンド！
ま、まあまったく興味ないってことはないけど……
ひとつ気になるとしたら――
『なんでみんな露骨に目をそらしてるの？』
にゃ、にゃーお 我は猫である 名前はもうある
『いまさら猫!? 無理ありすぎる！』
あたしこの携帯小説読むのに忙しいから～ムリソン～
『あんたさっきから気まずそうに 読んでるフリしてるだけよね!? ページまったく進んでないわよね！』
まったく…… どうしたのよ二人とも
あんたはバンドとか好きそうよね なんか厨ニびょ……げふんげふん……独創的な性格っぽいし
…………
ワタシハ ダンボール デス
(こいつもかぁぁぁぁぁぁぁっ！)
なんなのよみんな！ どうしてそこまで嫌がるの？ すごく気になるんだけど！
そうですよー！ 一度はみんなで武道館ライブを目指したじゃないですかっ！
わたしたちは夢を叶えるため！ 今一度『放課後変タイム』として 歌いましょう！
…………
一応聞くが
ボーカルは誰やるの？
え？ やっぱりわたしですかね！ 放課後変タイムのボーカル兼ギターといえばこのわたしです！
(なんかみんなが今にも死にそうな顔してるぅぅぅぅぅぅ!?)
(なんとなく理由を察したわ)
(つまり大先輩部長は……)
(すごく音痴……っ！)
(かと言ってノリ気な大先輩部長を 止めるのは至難のわざ……)
(こうなったらしゃーなしよ…… 佐藤！)
(いくわよ花子！)
いやーぶっちゃけ あたしもボーカルやりたいんですけど～
えっ！ 花子ちゃんもですか!?
ボーカルはみんな憧れるっしょ というわけであたしがゃる！
そ、そんな！ わたしもやりたいです！
あたしが！
わたしが！
じゃあ私が
『どうぞ どうぞどうぞ』
はっ！ しまった！ ついノリで！
(大先輩部長のノリの良さを逆手にとった作戦……！)
(まぢらくちょー 計画どおりってゃつ？)
話は聞かせてもらった とりあえずボーカルは決まりよな では担当楽器のほうを決めるぞ
(ふっ……さすがドッグ 俺が認めた奴だ。一気に流れを俺達のほうへ持ってきやがった)
我は空き缶ドラム
闇のエージェントは華麗にピアニカを演奏することが可能だ
私はもちろんギターです…… ついでにボーカ――
あたしゎあ ベースだし
え？ 私？
私は三味線ならひけるわよ！
(あきらかに……)
(普通じゃない楽器を選択したわね)
歌はどうするの？
作曲なんてできる奴いないし～ みんなが知ってる曲でいいんじゃない？
みんなが知ってる曲……？ 仰げば尊しとか？
いいですね！ では『新生・放課後変タイム』の 一曲目は「仰げば尊しver変人部」！
～エンディングテーマ 『仰げば尊し』～
～作詞作曲「知らん」～
～歌「放課後変タイム」～
わん！ つー！ わん！ つー！ すりー！ ふぉっ！
(～♪ ～♪ ～♪)
仰げば♪ とぅとぅし♪
(うわっそれっぽい声出そうとして キモくなってる)
(まあガラスが割れたり気絶者が出ないだけマシよな)
和菓子の恩♪
(今『我が師』じゃなくて『和菓子』に聞こえたのは俺だけじゃないはず)
教えの庭にも♪ はや幾とぅせ♪
(う、上手い……！ 『と』を『とぅ』と言い換えるのがコツなのでしょうか!?)
思えば♪ いととぅし♪ このとぅしつき～♪ オーイェイ！
(まぢキモなノリ入れてきた！)
(正直痛いぜ……)
(主に言われたら終わりよな)
今こそ♪ 別れめ♪ いざさらばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！
(どやっ)
(佐藤ちゃん……！ もう放課後変タイムのボーカルは あなたしか考えられません！)
(もう……)
(いいかげん……)
(やめたい……)
つづく！
次回予告
ドッグさんドッグさん！
ぬ？ どうした大先輩殿
なんと今回で 「私の周りが変人すぎる!?」が……
キリよく１０話目なんですっ！
ほう それはまた長く続いたものよな
まあ「私の周りが変人すぎる!?」は もうちょっとだけ続くんじゃよ！ ということなので
それはまだまだ続くフラグ……
みなさんこれからも応援よろしく お願いしますね！
あと４話なので！
まだまだ続くフラグは どこいったのだ!?
では次回予告まいりますよー！
(圧倒的スルー力……)
さよなら私の青春 さよなら私の恋 私の時間はあの戦争で止まっている
次回、変人部大戦 「オレはサブタイ失格！？」
大正桜に浪漫の嵐
胸の痛みはロケットだけが知っている
ご視聴ありがとうございました！
