『生徒会役員共の日常 第2話』

生徒会会則 その2 男なら 見つけてみせよ Pスポット

みなさーん パワースポットのことですよー

ふう、今日も無事に始まることができたな

いやいや フォロー入れなければアウトでしたよ

さて、じゃさっそく生徒会の活動を始めようじゃないか

おや、今日はすんなり仕事をするんですね

ああ 早く帰って官能小説を読まなければならないからなッ

まったく、あなたは常にえっちなことしか考えてませんね

ありがとう 最高の褒め言葉だッ

いや褒めてませんよ。 それにあんまりえっちなこと考えてると、ふとした時に思わず口に出してしまいますよ。

ふふふ ツダは思わず口に出してイッちゃうタイプなのか

もう、変な誤解を生むような言い方やめてください。 誰かに聞かれたらどーすんですか。

ツダくーん たまたま聞こえちゃったんだけど ツダくんは舌射フェチなの?

ほらー!さっそく一番やっかいな人に誤解されてるじゃないですかー!

違いますよ七条先輩 さっきのはですね、会長が勝手に

うふふ、分かってるよ☆ 男の子はマーキングしたくなるもんね!

だめだこの人全然分かってない

違うぞアリア こいつはただのごっくんプレーフェチだ

あ、そっかぁ!

お前らいいかげんにしろおおお

すまんすまん それじゃさっそく仕事をしようじゃないか

それで、今日はどんな仕事をするんです?

今日は近くの商店街でティッシュ配りをする!

ティッシュ配り? なんでまたそんなことを?

なんでも、あそこの商店街は放置自転車がいっぱいらしいんだ。

だから、ティッシュ配りをしながら皆さんに呼びかけをしようと思ってな。

おお、いいアイディアですね!

ちなみにそのティッシュには「放置プレーは禁止だぞ☆お注射しちゃうからね」と書いた紙を入れておいた。

あ、そこだけ会長らしさがでちゃってる。 けど、こんなにまじめな会長はめずらしいですね。何かあったんですか?

むう どーゆう意味だツダ まじめじゃ悪いか

ははは、すいません でも、素晴らしいと思います

だろ しっかり働いたら、ご褒美やるぞッ

おおお! 俄然やる気が出てきました! さっそく商店街へ行きましょう!

ちょっと待てツダ お前はその格好で行ってはダメだ

へ??

お前には着ぐるみを着てもらいたいのだ

着ぐるみ?? なんだか嫌な予感しかしないんですが…

大丈夫だ きっと似合うから まあちょっと毛深いが…

一応聞きますが どんな着ぐるみなんです?

こいつだ!

やっぱりな! てゆうかこれ、クマのプー太さんじゃないですか!

プー太さんに似せて作ったのだ 名前はそうだな、プー太郎にしよう。

もういろいろとダメだろそれ

とりあえずツダ さっさと着てみろ

いやですよこんな着ぐるみ それになんか臭いますもん

なんだと! これはアリアが汗水たらして作った努力の結晶だぞ! それを無駄にするというのか!

もうシノちゃんったら 汗水だなんてそんな…私は変な汁しかたらしてないよ?

この臭いの正体はそれかあああ

ま、とにかく ツダに拒否権はない 着ろ

はぁ、分かりましたよ 着ますよ

これでいいんでしょ。

ぷふッ とっても似合ってるぞツダ

うふふ 前より男らしくなったよツダくん

クソッ、もうどうにでもなれこんちくしょー

~時間経過~

よし、このへんでティッシュ配りを始めようか!

うふふ こんな体験初めて なんだか胸が踊るよ~

踊れるような胸があってよかったな どうせ私の胸は躍れるほどありませんよーだ

あらあら、うふふ シノちゃんだって十分あるじゃない

これは詰め込んでるんだばかやろー

あそうだ、アリアに聞きたいことがあったのだ

どうしたのシノちゃん?

このティッシュ 私たちは男性だけにあげた方がいいのでは?

どうして?

いやほら 夜の自家発電のとき、彼らはJKからもらったティッシュをおかずにしたいのではないかと思って

なるほど! シノちゃんは本当に頭がいいね

(ったく、何を言ってるんだあの二人は。めんどくさいからつっこまねーぞ) もう先に配っちゃいますからねー

放置自転車をなくしましょー ご協力よろしくお願いしまーす

放置自転車を~

~30分後~

くそう、全然もらってくれない それにこの着ぐるみリアルにつくってあるから重くてしんどいぞ

どうだ、順調に配っているか?

会長… 全然ダメですよ

ま、そりゃそうだろ

! やっぱりこうなることが分かってた上に、面白半分で僕にこんな着ぐるみをきせたんですね!

ツダよ… 何か勘違いしていないか?

勘違い?

そうだ 今のお前はクマの皮をかぶったただの化物だ

化物って… そんなひどいじゃないですか

いいや 今のお前の姿はなんだ?クマだろ? それをお前はクマでありながら人間でいようとしている

これは傍からみればものすごく不気味な光景だ 化物と思われても仕方が無い

そんな じゃ、僕はどうすればいいんですか?

ふ、まだ分からんのか クマになるんだツダ 身も心もクマとなれ

身も心もクマに…なる!?

そうだ ティッシュ配りのことはとりあえず置いておけ お前は…真のクマを目指すのだ

僕に…それができますかね

できるかできないかじゃない 重要なのはやるかやらないかだッ

!!

ふふ、何かを悟ったようだな

さあ、お前の力を 見せてみろおおおおお

う、うおおおおおおおおおおおおお

僕は商店街を駆け抜けた。 このときの僕には、周りの悲鳴が歓声のように聞こえていた。 ああ、なんて気持ちがいいんだろう

真のクマになった気分はこんなにも素晴らしいのか。

近くでサイレンの音が聞こえる きっと僕への祝福のファンファーレなのだろう

ああ、まばゆい光が僕を包み込んでいく。 気づけばそこに両親がいた。

「よく頑張ったね」と言って僕のお尻をポンッと叩いた。 へへ、いてえや父ちゃん母ちゃん。 いてえや。

いてえ…。 あれ、なにこれ? ハンパじゃなくいてえ!

あれ?今度はなんか気持ちよくなってきた。 おかしいな。 僕ってドMなのかな。

はあ、気持ちいい…

次の日

イテテ、まだお尻が痛い…

まさかお尻に麻酔銃撃たれるなんて… 会長にこの気持ちが分かりますか? 生き恥ですよもう

ツダきゅーん ご・め・ん・ね☆

可愛く言っても許しません

むう じゃ正直いいますよ 尻じゃなくてアナルに刺さってほしかったです

ぶっちゃけすぎだろ! なんてこと言うんだあなたは

むう じゃアヌスでもいいです

同じじゃねーか!

はあ、まったくあなたって人は

ふふふ

そういえばツダ ご褒美がまだだったな

あ、そういえば! ご褒美って何くれるんですか?

知りたいのか、尻痛いだけに

全然意味が分かりません 全然意味が分かりません

に、二度も言うなッ それじゃ、これが約束のご褒美だ 目を閉じて手を前に出して…

は、はい! (え、なにこの展開!?ラブコメだったっけこれ!?)

ドキ    ドキ       ドキ

ふふふ 目を開けてごらん

ん…? ってこれ昨日のティッシュじゃないですか

ふふふ、そこに書かれている文を読んでみろ

「放置プレーは禁止だぞ☆お注射しちゃうからね」 ってこれがどうかしたんですか?

まだ気づかんのか これは君への警告でもあったのだよ そう、ツッコミを放置した君への、ね。

な、なんだってえええええ!!!

ふふふ。 あとまあ、そのティッシュは夜の自家発電のときにでも使ってくれ

まったく、そんなことに使いませんよ もっと普通のことで使います

ちゃんと使ってねツダくん 私たちの変な汁たらしておいたからね

こんなもんいるかああああああああ!

こうしてまた僕ら生徒会役員共の日常が続くのである。             つづく

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公開日 2012/04/20 21:25 再生回数 39

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