『魔王再び』

フハハハハ!ついに蘇ったぞ!

おはようございます魔王様。 早くもないんですけどね。

む?お前はたしか・・・側近Aだったな。

いいえ、ケ〇ィアです。

・・・・・・

ついに冗談も理解できない頭になりましたか?

・・・・・・まあそんなことよりもだ。 俺が復活したからには今度こそ人間どもに絶望を味あわせてくれるわ! 準備はいいか!

そもそもそんなことしてましたっけ?

やろうと思ったら封印されたよ・・・

今からするのですか?

当然だ!この前は行動を起こす前に封印されたからな!今度は人間側が行動するまえにやってやろうじゃないか!

しかしながら例によって問題が。

悪い予感しかしないのだが。

魔王様も知ってのとおりここ数百年で人間が異常なほど増えまして・・・ 魔物たちの量と比べるとおおよそ[3:1億]になります。

そんなに増えていたのか?

そういえば魔王様はここから動けないのでしたね。

まてよ?人間が増えたとは言っても住める場所には限りがある。と、言うことは・・・

はい。魔物の数もかなり減りました。いまや私たちは想像上の生き物になりつつあります。

減った理由を三行で説明しろ。

魔王様がいなくなった。 人間が強くなった。 飯が不味くなった。

最後の関係なくね?

ありますが説明をすると長くなります。

・・・・・・じゃあいいわ。では現実的なところで人間にぎゃふんと言わせる方法はないか?

ぎゃふんって・・・古いですね。

うるさい!何百年も部屋に閉じ込められてればこうもなるわ!

まあ、それくらいなら簡単です。 その辺の暇そうな人に『ぎゃふん』って言ってくださいって丁寧に頼めばいいのです。

いやそういう意味じゃないが。

冗談です。現状不可能ですね。

そもそも今では個々の力的にも物量的にも圧倒的に人類に劣っているのです。

さっき人間が強くなったと言っていたそれか。進化でもしたのか?

いえ、人間が強くなったというのには語弊がありました。人間の装備が強くなったのです。

具体的に話せ。

当時は鎧や剣が主流でしたが今は防護スーツなどと呼ばれるものがありまして、グリズリーの攻撃すら無傷で耐えられるとか。

ドラゴンの炎で焼いてしまえばいいのではないか?

なお無理です。耐火ジェルという物があるのでそれを身体に塗っているだけでほぼ無効化されます。

で、では呪いなどの魔術ではどうだ!

それに対する防御は今の人類にはほぼ皆無と言っていいでしょう。

ではその方向で・・・

しかし、物理的な力を持たないものは絶滅してしまいました。

わけを聞こうか。

ミサイルという物が作られました。当時の爆弾が10倍ほどの威力になって当たるまで自動追尾してくるものだと思ってください。

何その危険物。

兵器です。

順調に魔物が駆逐されている気がするのだが・・・

その認識は間違っていません。順調に絶滅への道を進んでいます。

絶滅はまずいから何か策をください。

そう!そこのお前に言っているのだ!

どこに向かって言っているのです?

まあそんなことはどうでもいいのだ!あっはははは!

大丈夫ですか?例えば頭とか頭とか頭とか・・・

頭以外の選択肢はないのか・・・

では精神と脳を追加しましょう。

これで解決みたいな顔をするな。選択肢が増えただけで意味は全部同じだ。

まあ冗談は置いておいてですね。

冗談が多いと思うのだが。

魔王様は魔物の王なので何もできないといえど何かをしておくべきだと思うのです。

まあ、そうだな。

今まで何もしてませんけど。

何かしようとする度に邪魔が入るじゃないか・・・

あ、そろそろ時間なので続きは明日にしましょう。

え?何の時間?

それではまた来週。

あれ?週一なのこれ?ちょっと?

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公開日 2012/09/10 20:49 再生回数 19

作者からのコメント

側近さんは最近冗談という言葉を覚えました。

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