1日前
中津 「しかし･･･あの事件との関連であんなものがあったとは･･･」
中津 （しかし･･･発電所の証拠資料さえ集まれば･･･いいのだが）
川島 「ごめんね、中津くんお待たせ」
中津 「ああ、いえ待ったというほど時間経っていませんので」
川島 「それにしても･･･私に聞きたいことってなにかな？」
中津 「いえ･･･少し確認程度なのですが」
中津 「単刀直入に聞きます」
川島 「ん？」
春香 「あ、中津くーん」
春香 「あ、川島さん！！」
川島 「あら、いつかのぶちょーさん」
中津 「春香さん、今帰りですか？」
春香 「いやぁ･･･図書館で資料整理してたらおそくなっちゃって」
中津 「あははは、そうなんですか」
川島 「あははは、あらら私は邪魔かな？」
春香 「ああ、いえいえ、実は川島さんに聞きたいことがあったんですよ」
中津 「何かあったんですか？」
春香 「うん♪ちょっとね～」
川島 「答えられる範囲でなら歓迎だよ」
春香 「川島さんって現在お父様はいらっしゃいますか？」
中津 「！？」
春香 「いる？？？う～んどういうふうに答えればいいのかな？？」
春香 「あははは、すみません。じゃあ聞き方を変えますね」
春香 「ご存命されていますか？」
川島 「！！」
春香 「やっぱりそうですか･･･」
中津 「春香さんもやはり･･･」
春香 「うん、あの資料まとめてる時にね」
春香 「多分アリスちゃんも気づいてたと思うよ」
川島 「あの資料･･･？」
春香 「ああ、これを･･･」
川島 「これは･･････！！どこでこれを？」
春香 「ウチの部員2人が発電所跡地で発見したそうです」
川島 「あそこで！？でもあそこにも何も残ってないはず･･･」
中津 「ええ、私も一度一人で探索しましたがその時は何も･･･」
春香 「お話してくれませんか？」
川島 「･･････そうだね･･･。君たちには話してもいいかな」
川島 「お察しのとおり、私は10年前に失踪した川島京介の娘･･･」
中津 「やはりそうでしたか･･･」
春香 「なぜ･･･今この神隠し事件の記事を？」
川島 「ちょうど一人で取材が行えるようになったのが今年からでね」
川島 「それまであたしはアシスタントだったから、単独行動できなくてね」
中津 「なるほど･･･本格的に動き出したのは今年からと」
川島 「笑っちゃうわよね。10年前のことを何の記録も残っていないのにほじくり返そうだなんてね」
中津 「それはお父様に対する復讐ですか？」
川島 「さぁ･･･。けどそもそも私があの人に憤りを感じているのかどうかもわからないもの」
春香 「･･････」
川島 「ごめんなさいねっ。なんか辛気臭い話しちゃって」
春香 「いえいえ、私たちこそ野暮なことを伺ってしまってすみません」
川島 「いいのよ、あなたたちのおかげで真実へ近づけた気がするわ」
川島 「ありがとう」
トコトコ
川島 「はぁ･･･はぁ･･･」
川島 （あの子達のおかげで真実がわかったわ）
川島 （私の推測が正しけれはおそらくは･･･）
春香 「はぁ･･･はぁ･･･。あの人どこいっちゃったんだろ」
中津 「川島さんですか？」
春香 「わっ！！中津くん」
中津 「全く･･･水臭いですね」
春香 「あははは･･･ごめんね。抜けがけしちゃって。あのあとあの人のことが気になって･･･」
中津 「それで･･･一人で様子を見ていたというわけですか･･･」
春香 「あははは･･･そういうことです」
中津 「あなたという人は･･･こうなった以上は私も同行させていただきますよ？」
春香 「途中で逃げ出したりしないでね～」
中津 「あははは！！！しませんよ！」
中津 「しかし･･･この辺は深夜になると足場が悪いですね」
春香 「森の中だからね～･･･マムシとか出ないで欲しいなぁ」
ガサガサ
「誰だ！！！」
春香・中津「！？」
中津 「追ってきますね！！逃げましょう」
春香 「う、うん！！」
タタタタタッ
中津 「ちっ･･･しつこいな」
「まてぇ！！！！！」
ザザザッ･･･！！！
春香・中津「！？」
春香・中津「うわああああああ！！！！」
