『厨二と世界と三姉妹 四話』

男「それでそいつは見つかったのかよ」

男は唐突に眼鏡の男に問いただす

?「見つけた・・・というより 推測にすぎないがな」

男「推測だと・・・?」

?「気がつかないのも無理は無い・・・ 貴様が戦っていた女達には姉がいる・・・」

男「!! まさかそいつが!?」

?「年齢・・・ 血液型・・・ 移り住んだ日にち・・・ 髪の色・・・」

?「集めた情報と判断して黒に限りなく近いグレーだ・・・」

男「ふははははっ!!それが本当ならば面白くなってきたなぁ!!」

男の言葉に眼鏡の男は問う

?「・・・・・・何が面白い・・・」

男「あいつらの姉が奴ならば、またあいつらとも戦えるということだ」

男「青髪、あいつらの居場所を割り出せるか?」

青髪「その程度のことなど・・・造作でもない・・・」

男「居場所が判明したら俺に教えろ」

青髪「・・・なにをするつもりだ・・・」

男「そこに俺の部下を送って戦わせるのさ」

男「何回でもなぁ」

青髪「そんなことをして何になる?ただの兵力の無駄遣いだ・・・」

男「戦いの中で人は、己の中に闘争本能を蘇らせる!!」

男「そうなれば再び俺と戦う時にはさらに強さを増しているにちがいない!!」

青髪「お前の部下が殺してしまうかもしれんぞ?」

男「そうなったのならばそれだけの奴だったというわけだ」

男「弱いものには興味は無いが、強くなる可能性は否定はできんからな」

男「そしてこの俺がひねりつぶす!!」

青髪「分かった・・・そこまでいうのであれば手配はしよう・・・」

青髪「私も確認してみたいことがある・・・ いいサンプルにはなるだろう・・・」

少女「質問をする、あなた達には能力をどんなものと思っている?」

少女は何気ない質問を女達に問う

女「どんなもの?・・・便利だなぁとか?」

妹「かっこいいなぁとか・・・」

素直に思った回答を少女に返す しかし、少女の表情は変わらない

少女「やはりそう・・・、言っておくが能力も万能ではない」

女「出来ることと出来ないことがあるの?」

少女「そのとおり、簡単に分けて能力者は3つの能力をもっている」

少女は淡々と説明する

少女「攻撃・魔法・属性の3つの能力」

少女「それが細かく分かれている、それで多くの能力者たちは無限に何でも使えると錯覚をする」

少女「まずは攻撃能力」

少女「攻撃能力は格闘・射撃・特殊の3種類に分かれている」

少女「しかし能力者はこのうちの2つしか使うことが出来ない」

妹「例えば格闘と特殊能力を使う人は射撃能力が使えないということかな?」

少女「そういうこと、現にあの男は射撃攻撃を行ってこなかった」

少女「彼は格闘能力と特殊能力使いということになる」

少女「格闘能力はシャイニング・フィンガー」

少女「特殊能力は月光蝶になる」

妹「でもシャイニング・フィンガーは僕の技のはずだよ!」

女「そう!なんで他の人の技が使えるの?」

少女「それは属性能力に関係している」

少女「属性能力はそれぞれ1つしか持っていない」

少女「彼は“能力奪取”という属性を持っていたため、妹は能力が使えなくなった」

女「私の属性はなんだろう」

少女「それは分からない、これだけは自分で決めることは不可能」

少女「自分自身で見つけるしかない」

少女「次は魔法能力」

少女「これも属性と同じく1つしか持てないが、自分で創造することが可能」

少女「あの眼鏡はおそらく浮遊魔法を使っていた」

少女「女、あなたは分かっているだろうけど転移魔法を使える」

少女「使い方と能力によっては防御も可能となる、3種類のなかではもっとも自由性が高いといわれる」

少女「そして最後に言っておかなくてはならないことがいくつかある」

少女「一つは相手との相性」

少女「能力者同士でのバトルでは相手の能力はほぼ分からない」

少女「こちらが空を飛べないのに対してあちらが飛べるのでは立場が大きく変わる」

少女「場合によっては一瞬でやられる危険性もある」

少女「二つ目は能力の発動上限について」

少女「さっきも言ったとおり能力は主に3つに分かれている」

少女「しかし、それを全て同時に使うことはできない」

少女「攻撃能力を使っていると他の能力は発動できなくなる、このように一つしか発動できない」

妹「でもその話だとあの男の人は月光蝶と、能力を奪うっていう能力のどちらかしか使えないことになるよ」

女「そういえばそうね、矛盾しているわ」

少女「これは予想に過ぎないが、たぶん彼は複数能力を使える能力を奪っていると思われる」

少女「そのため2つ以上の能力を使えると判断する」

女(それなんてチート?)

少女「最後に能力の重複について」

少女「能力者の能力は同じものは二つとて存在していない」

妹「でも、それっておかしいことじゃないの?」

妹「みんなが同じことを考えて能力が重なる可能性も無いことはないんじゃない?」

少女「そこまでは確認していないが、あなたたちを観て、こう推測することができる」

少女「例えば二人が同じ火の能力を創造したとしても、能力の形態が異なって創造されることになる」

少女「片方が火を出す能力となり」

少女「もう片方が“火”自体を操る能力になったりと、互換性が生じる」

少女「と、ここまでが能力についての情報」

?「へぇ~、面白いものを聞かせてもらったよ」

少女「・・・!?」

突如謎の声が聞こえる・・・っ!! 三人は警戒態勢に入った!!

第四話 能力(スペック)

B
e
f
p
q
r
s
K
O
キーボード操作
  • J 次のページ
  • K 前のページ
  • [ 最初のページ
  • ] 最後のページ
  • E フキダシのモーションON/OFF
  • 0 自動ページ送りOFF
  • 1 自動ページ送り (おそい)
  • 2 自動ページ送り (ふつう)
  • 3 自動ページ送り (はやい)
  • P 自動ページ送りの停止/再開
  • ? キーボード操作の表示
もう一度みる
他の作品をみる
公開日 2012/09/17 17:46 再生回数 13

作者からのコメント

少女ちゃんが語る・・・語る・・・ 能力の説明回だ・・・・・・っ!!

みんなのコメント

ログインしてコメントを書く…