せんせー、今日も遊ぼーっ
・・・どうやら外出中のようだぞ
しめしめ、今のうちにベッドの中に隠れてせんせいを脅かしてやろーっ
ん？
この書類は・・・？
なぜだろう？背筋がぞっとなるような感覚におそわれるタイトルだ
気になる・・・
ちょ、ちょっとくらい・・・なら、ね？
ペラッ
・・・ッ！？
この瞬間、種子島ははげしく後悔した
この世の理・・・すなわち真理を悟ってしまったからである
そして、その真実とはあまりにも残酷で悲しいものだったのだから・・・
せんせぇ・・・、わたし知りたくなんかなかったわ、こんなこと
ガラララ
ウフフ、今日の給食ゼリーが１つ余ったのをこっそりくすねてきちゃった
さてさてー、このゼリーちゃんを1人でじっくり堪能しちゃおうかしら･･･
はっっっ
い、いたのか種子島くん
私はたかがゼリー１つでキャラ崩壊なんて起こしてはいないぞ
こんなゼリーなんて、こうだーーーっ
ぽーい（窓の外へ）
・・・ゼリーちゃん
せんせぇ・・・
さて、そんな浮かない顔をしてどうしたのかな、種子島くん
実は・・・
せんせいの机の上にあったこれを読んでしまって・・・
・・・！
・・・それを読んでしまったのか
わたし、うすうす気づいていたんです
もうすぐ、私はせんせいに捨てられてしまうんだってことを・・・
はは、何を言っているのかな？
「メガネちゃん」
どきっ
せんせいは、もうすぐ私からメガネではかせっぽい転校生に乗り変わるつもりなんですよね！？
巷でもその異常ともいえる熱気はもはや社会現象になりつつあるみたいですし
あの子だけじゃなく、これから新キャラが登場すれば、私なんてどんどん霞んでいって
皆の心から忘れられていく・・・
わたし、せんせいの心の中からだけは、忘れられたくないッ！！
・・・なんだ、そんなことか
確かに、私はメガネちゃんがたまらなく愛おしい
そんな・・・
そうだ、私の中でメガネちゃんは──
世界一・・・無敵の可愛さだ
えっ・・・せんせぇ？
私が愛する人･･･先にも後にも君以外に考えられない
せ、せんせぇ・・・
とはいえ、勝手に機密書類を読んだ イケナイ子にはおしおきが必要のようだ
や、やさしくしてください・・・
