『異世界(前篇)』

いやー、涼しいですねぇ。

夏には最適デスよ!

正ちゃんに聞いてよかった。

これでかき氷などがあれば風情がでるんデスがね。

さすがにそれはまだですよ。 食べたいけど。

もどかしいデスよ!

二人「「・・・。」」

なんか面白いことないかな?

確かに刺激が欲しいデスよ。

あれ? 奥でなんか光ってる?

まさか! 宝!

私達とうとうお金持ち!

二人「「わーい♪」」

二人「「うわー!!」」

ガタン、グキッ!

うう、何が起きたの?

い、一瞬首が変な方向に…

確か鏡があってそれが光ってて。 あ、もう光ってない。

どうやら見間違いのようデスね。

ちぇ、仕方ない。 移動しますか。

そろそろお菓子が欲しいデスね。

あ、あれは正ちゃん達だ。 おーい。

ん? ああ落葉香。 後副会長。

え? 副会長?

会長が怒ってましたよ。

なんだかよくわからな…

正奈お姉ちゃん! 買って来たよ。

お姉ちゃん!? お姉ちゃんは解ちゃんのほうでしょ!

は? 落葉香何を言ってるの?

そうだよ! お姉ちゃんは私より立派なんだから私なんかと一緒にしないで!

ご、ごめんなさい。

ところで落葉香。 今回の中間テストもオール100点だったんだね。

さすが東大目指してる人は違うですね。

え!? えー!?

今度私にも勉強教えてね。

わたしもお願いします。

解羅! 次のお店行くから荷物もって。 地面につけたらひっぱたくから。

わ、わかりました~!

ど、どどどういうこと!?

私がオール100点なんてできるわけないじゃん!

つっこむところはそこデスか。 しかも自分で言ってて悲しくないデスか?

悲しい。

お、あっちから来るのは?

眞流山さんだ。

ちっ! 見失ったか!

眞流山さん。

はい?

ああ、落葉香さん。

ちょっと聞きたいのですが、解羅さんはどこに行ったか知りません?

さっき姉妹で買い物してたデスよ。

なんと!

早く助けないと! 正奈さんの魔の手から!

そして助けられた解羅さんはお礼に私に自分の体を…

こうしてはいられない! 私の運命のイヴを助けに行かないと!

あれは同じデスか?

対象が正ちゃんじゃなくて解ちゃんになってるから違う。

とりあえず生徒会に行ってみるデス。

何か聞けるかもしれないね。

あ。

副会長! 仕事なんでしてないの!

いや、私は会長で…

あなたが仕事してないから怒られたじゃないか!

うう、ごめんデス。

謝ってないで仕事しろ!

やっぱりいつもと違うデス。

何ブツブツ言ってるんだよ! さっさと仕事…

副会…じゃなかった会長! あの、副会長に相談があって!

あん?

おお! 落葉香さん! いつもいい提案ありがとうございます♪

え!? あ、はい?

仕方ない。 副会長、あなたは落葉香さんの相談に乗ってあげてください。

わ、わかりましたデス。

結局ここは別世界ってことかな?

あまり考えたくないデスね。

これからどうしよう?

とりあえず神社に戻るデス。

私達どうなるんでしょう?

確かにこのままじゃいつ自分に会うかわかったもんじゃないデス。

そうだ! もう一度光を浴びれば!

鏡はもう光ってないデスよ。

じゃあ、もう戻れないってこと?

二人「「うわーん!!」」

はたして二人は無事元の世界に戻れるのだろうか。

次回「異世界(後編)」 キーとなるのはあの人。

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公開日 2012/07/09 14:34 再生回数 18

作者からのコメント

普段書かないものに挑戦。

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