「無人島生活も七日目か……」
「なに呆けてんのよ。わたしお腹空いた。何か食べ物は?」
「はい、これ」
「なによ、果物しかないの?」
「悪天候続きで海は大しけだし、森の中だって大水で大変だ。どうしようもないだろ」
「こんなんじゃ身体がもたないわよ! 必要なのは肉よ! 魚よ! 蛋白質よ!」
「あ、そうだ!」
「またろくでもねーこと思いついたんじゃないだろうな?」
「うふふ……。ちょっとこっちおいで」
「いやだ。断る」
「怖がらなくても大丈夫。すぐに済むから」
(これ以上吸い取られたら、身体がもたねぇ……)