“僕のおかず戦争 壱”

母ちゃん 今日の夕飯は?

ついにあなたに話す時がきたようね…。

一体どうしたの?

夕飯は今、きゅうりの漬物だけを残して東西南北へ散って行ったわ。

どゆこと!? 夕飯が散った? 母ちゃん、疲れてんの?

いいから聞きなさい。 これはうち、真中一族の宿命なの。

宿命って…

要点だけ話すからしっかり聞きなさいね。

うん…

おかずは東西南北に構える四天王のもとへと散って行ったの。

その四天王を倒さなければ夕飯は食べられないわ。

四天王を…倒す…?なんかめんどくせ。もう夕飯はその漬物とごはんでいいよ。

ふん、食べれるものなら食べてごらんなさい。

な、なんだこれ 光が邪魔して漬物に触れない…。

そう、そのおかずは光のカプセルに包まれてるの。いわばおかずボールと言ったところね。

おかずボールって…

そのすべてのおかずボールを揃えない限り、光のカプセルはとけない。つまり、夕飯は食べれないってことよ。

くそ。 じゃあ、やっぱり四天王全員倒さなければいけないのか…

そうゆうこと。

戦わなければいけないことは分かったけどさ、一体どうやって戦ったらいいの?

そんなことは実戦の中で学びなさい。 あなたには…それができるはずよ。

ちょ、そんなの無理…ん? なんかおかずボールが点滅してるんだけど。

そんな、もう来たっていうの!? カズト! 戦いの準備をしなさい!

え!?え!?

ひゃっほーう 東の四天王が一人、東右参上!君のおかずを華麗にもらいに来たよ。

こ、こいつが東の…

なんか勝てそう。

さあ、戦いの始まりよ。 油断せずに気を引き締めていきなさい。

おk! まずはローキックで様子見だ。 えいっ

参りました。

よわっ!? え? 戦いってこんな感じでいいの!?

しくしく…これが僕の持っているおかずボールです。 どうぞ…

お、きんぴらごぼう。 なかなかいいじゃないか。

それじゃ僕はこれで帰ります… さようなら。

なんだ、結構余裕だな。 これならさくさくおかずボールを集められそうだ。

(四天王の一人をあっさり片づけるなんて、やっぱりあの子にはあの人の血が…)

どうしたの母ちゃん?

いや、なんでもないわ。 さ、この調子でどんどん四天王を倒していきなさい。

うん!

あ、そうだ。大事なことを一つ言い忘れたわ。そのおかずボールにはおかずレーダーが搭載されているの。

おかずレーダー?

そう。相手のおかずボールが近くなると点滅しだすのよ。それを頼りに他の四天王を探してみるといいわ。

分かった。 やってみるよ。 それじゃ、行ってくるね母ちゃん。

気を付けてね。

ふ、どうやら東右がやられたようだな…

しかし奴は四天王最弱… 本当の戦いはこれからですよ。

さて、次は私がいきましょうかね。

お前は、西のスピードスター…西左か。 気を付けていけよ。

ククク、軽くひねりつぶして見せましょう。 さあ、待っていなさい真中よ。

四天王の一人を倒した真中。次に彼を待ち受けるのは西のスピードスター、西左。

さあ、おかずボールをめぐる激闘が今始まる!

B
e
f
p
q
r
s
K
O
Keyboard Shortcuts
  • J Next page
  • K Previous page
  • [ First page
  • ] Last page
  • E Enable/disable bubble animation
  • 0 Manual page turning
  • 1 Slow page turning
  • 2 Normal page turning
  • 3 Fast page turning
  • P Start/stop auto page turning
  • ? Show keyboard shortcuts
Play Again
More Stories
Posted at 2012/06/15 19:31 Viewed 81 times

From Author

オチもなんも考えてないです。

Comments

Login to Write your comment