師走･･･師走･･･
あら、どうしたの？留学生のぴょんやん君
「師走」という言葉の意味が分からないので、調べてたとこデス
簡単にいえば、先生が忙しい時期って意味じゃない？
本当にそうなんデスカ？
あの人も
この人も
その人も
みんな全然忙しそうに見えないデス
フフフ･･･果してほんとうにそうかしら？
例えば、あの人なんかは多分･･･
私としたことがっ！息子にプレゼントするつもりだった新作ゲームの前売り券を手に入れられなかったとは！
これでは、息子に合わせる顔がないッ！！
あの、俺前売り券持ってますよ？
ぜひお譲りして頂きたいッ！！
その代わり、僕の代わりに卒論書いて貰えませんか？これ落とすと僕留年しちゃうんで
書く書く！！なんでも書いちゃう！！離婚届以外ならッ！
･･･とゆう感じで、今あの人は高らかに笑いながら彼の卒論を書いている最中なのよ
息子への愛の前には、いくら聖職者とはいえ盲目になってしまうのね
そ、それじゃ、あの人はッ！？
彼女の手元を良く見てみなさい
毎秒１６文字の速さで、携帯メールを作成しているでしょ？
彼女はおそらく、この冬最大の大イベント・クリスマスに向けての準備をしているの
知り合いに手当たり次第にクリスマスケーキの販促メールを送って、ノルマを達成させようとしているか、
もしくは、今年こそ一人きりのクリスマスから脱却し男性と一緒に過ごそうと躍起になって、
手当たり次第に出会い系サイトを巡っている感じね
どうして彼女が未婚者だって分かるんデツカ？
彼女の携帯のストラップに猫のキーホルダーがいっぱいぶら下がってるでしょ？
きっと今日まで男性と添い遂げられない寂しさや切なさを、飼い猫にぶつけていたのね
「節季師走猫の手も借りたい」なんて言葉も、彼女のような独身女性にうってつけの言葉ね
１２月になると、ペットショップから一斉に猫が消えるのも、そのせいなのよ
なるほど･･･奥が深いデツネ
んで、最後はあの人だけれども･･･
お願いしますッ！！どうか、マッチを買ってもらえませんか！？
これが売れないと私･･･この冬はこんなコスプレみたいな衣裳１枚で乗り切らなければならないんですッ！
（･･･私も普段はめっきり薄着だが、彼女にはこの冬の寒さは凌げまい･･･）
娘よ･･･そのマッチ全て私が買ってやろう
あ、ありがとうございますっ！
なに･･･私はヘビースモーカーなのさ
とは言ってみたものの、使うあてのない大量のマッチの在庫を抱えてしまった彼は、ふと閃いたのね
このマッチを使って、彼女のような貧しい人の為の家を作ろう！！
てな感じで、今彼は建築士の資格を取るための勉強をしているの
家を建てる材料に大量のマッチを使うつもりだし、人助けにもなる。一石二鳥なアイディアね
そもそもマッチで家が立つんですか？
まぁ、最終的な逃げ口も考えてるんじゃないかしら
「貧しい彼女の気持ちを今一度知って貰うために、家という家に火をつけてみた」
家が無くなって皆が不幸になる･･･まさに逆転の発想ってやつね
･･･先に生きる人たちって、みんな大変なんデツネ。勉強になりマシタ
あ、ちなみに全部妄想だからね
知ってたヨ
