『リレー小説4】シンデレラはパニックを貰う日 第二話』

オッス!あたし、アイザーワ。 こう見えて、実はアンドロイドなの。

私を作った博士の命により、とある一国の王子の元へと嫁いだんだけど、

あろうことか、妻である私を差し置いて、聖夜を共にすごすパートナーを求めて合コンへ参加してるだとぅ!?

私は完全無欠のアンドロイド。 あなたの理想を完璧に再現した、精巧緻密に仕上げられたアンドロイド。

なのに、あっさり他の女に乗り変えようだなんて、私を作ってくれた博士に申し訳が立たないじゃない!

王子、たとえ姿形が変わろうが、絶対にあなたのことを再び射止めてみせるわ。 女として。アンドロイドとして。

あー、とりあえず飲み物頼んじゃおっかー?

あ、じゃ俺カルピスサワーで

クワトロベンティーエクストラコーヒーバニラキャラメルへーゼルナッツアーモンドエキストラホイップアドチップウィズチョコレートソースウィズキャラメルソースアップルクランブルフラペチーノ

・・・・・・

緑茶。

「おっさんはとりまビールだな」「あ、じゃぁ僕ウーロンハイで。」「理科室の水道水って気になるな」

ちょっと!いっぺんに言われても憶えきれないよ!ひとりずつ順番にっ!!

───はい、以上のドリンクをお願いします。

えっ、アイザーワさん? 今のみんなの注文全部憶えたの!??

私、記憶力には自信があるので。 (アンドロイドだから当然よ)

へぇ、じゃぁもし付き合ったら、男は記念日とか約束とか忘れたら大変だ。

たとえ相手が誰であろうと、付き合ってる女の子との記念日も約束も忘れちゃダメだよ!

お、おう。そうだな。

はっはっは!嬢ちゃんの言うとおりだ!惚れた女との約束を忘れるだなんて男としてサイテーだな。

でもな、たとえ憶えてたとしても、もう二度と果せねぇ約束だって、あるんだぜぃ?

そのいかにも重そうな話今ぶっこんでくるつもり?おっさんスルースキル発動しまーす

あと、あんた!さっきの注文のときの長ったらしい呪文?の詠唱なんなの?店員さん困ってたわよ!

す、すみません。

んで、あんたは耳元でぴーちくぱーちく五月蠅いから、今日一日「ぴーちく」と名乗りなさい。

やだよ!それに、なんかちょっと卑猥に聞こえるし!

あらァ?そちのオナゴは、下のほうもいける口でござりんすか?

いかねーよ!華の女子学生の口からそんな卑猥な単語が飛び出てくると思ったら、大間違いだよ!

え~?そうかな~?僕としては、女の子はちょっとエッチなほうがより魅力的だと思うんだけどなー。

わたし、こー見えて週4でバリバリやってることやってますよー♪

黙れこのア●ズレ女!

(なんか私、普通に合コン楽しんじゃってるなぁー)

(王子の様子はどうなってるかしら)

・・・・・・。

(なんだかつまらなさそうな顔・・・)

(それに、さっきから口数も少ないし・・・)

(もしや、上手く輪に溶け込めていない!?)

ねぇ王子・・・じゃなかった、コウくんだっけ?

せっかくの合コンなんだから、そんな部屋の隅に居ないで、もっと私達と楽しみましょうよ。

こんなん・・・合コンちゃう・・・。茶番や。

え・・・?

わいがのぞんでた合コンは、こんなままごとみたいなモンやないんや!!

がたっ きぃーっ ばたん

お、王子っ!?どちらへ!?

タタタ・・・

・・・・・・。

(わ、わたしも追いかけたほうがいいのかしら・・・?)

突如、合コン会場から逃走した王子。それを追いかける幼馴染み。

果して、これからどうなってしまうのか?

次回、mousoutakusanさんによる第3部をご期待下さい!

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公開日 2013/11/03 21:45 再生回数 16

作者からのコメント

4th season 第1話→http://www.kimip.net/play/cTZMK 第三話→http://www.kimip.net/play/wqeSk

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