あー クソッ 何で悪魔である私が、セコセコ魂集めなんかしなきゃなんねーんだよ。
それもこれも、大魔王のバカクマがあんな事を言い出すから・・・
えー 諸君、今日はよく集まってくれたクマ。
なぜいきなり、このように皆を集めたのかと言うと、最近魂の乱獲があまりにも激しいからクマ。
皆も知っているように、一度でも悪魔に捕まった魂は二度と輪廻にはかえることは無いクマ
今までのように魂の乱獲を続けては、いずれこの世界は崩壊してしまうクマ。
そこで大魔王であるボクは考えたクマ。
悪魔一人につき、一人の人間としか契約出来ない用にするクマ。
無論契約した人間が死ねば、別の人間と契約してもOKクマ。
だからといって、故意にその契約した人間を殺すのは許さないクマ。 もちろん破ったら×××クマ。
無論今すぐなんていわないクマ。 何百年かのテスト期間をもうけて大丈夫そうだったら運用するクマ。
これをうまく運用することができれば、魂の枯渇は先延ばしされるはずクマ。 まぁ 問題の先送りクマ その間にまた対策を考えるクマ。
長々と話したけどボクの話は終わりクマ。 じゃ 異論は無いクマね。 はい かいさ
ちょっと待ったッ!!
ちょっ いきなり何クマ びっくりしたクマ。
そんなこといきなり言われて、「はいそーですか」なんていうわけねーだろ!!
てか お前誰クマ・・・
あ? 私は最近悪魔になった「ルシェス」だ。 覚えとけ
ふーん 最近悪魔になったねー ずいぶん威勢がいいクマね。
大魔王であるボクに意見するなんてね・・・クマ
大魔王とか関係ねーんだよ。 たださっき言った話が気にいらねーんだよ!!
じゃあ あれかい? ルシェス君キミは、ボクが出した案が気に入らないってことクマか?
そうだよ。 何で人間ごときの為に、私ら悪魔が窮屈な思いをしなきゃいけねーんだ。
はー ルシェス君 キミね さっきの話聞いてた?
このまま行けば人間の魂が枯渇して尚且つ世界のバランスが崩れるんだよ? そこはどうするの?
そんなことは知らねーな。 人間や世界がどうなろうと知ったことじゃねーよ
ただ私は、私のやりたいよーにするだけだ。 それが悪魔ってもんだろ? 違うか?
まぁ 確かにそれが悪魔ってものだクマ。
だろ? なんだよ 案外話が分かるじゃねーか 大魔王様
じゃあ さっきの話はなしってこ
いやいや それとこれとは話が別クマよ。
は?
確かにキミみたいな、中の下クラスの悪魔ならその考えでもいいクマ
中の下だと・・・
そうクマ。 中の下クマ あいにくボクはこれでも悪魔のトップだから、軽率な行動はできないクマ
これ以上魂の乱獲が続くと天界の連中との戦争がおきかねないクマ。
天界の連中がどうした。 そんなのまとめて蹴散らせばいいじゃねーか。
無知は罪クマね~
なに言って・・・
まあ そんなことはいいクマ。 ルシェス君 キミ分かってるクマ?
なにがだよ
大魔王にこれだけ意見したんだから覚悟はできてるクマ?
・・・ どうするんだよ
もちろん極刑クマ
なっ!!
ルシェス君もしキミがある仕事を引き受けてくれたら、助けてあげてもいいんだけど、どうするクマ?
ふざけんな!! 誰がお前なんかの
も~ どっちにしたって選択肢は一つしかないんだから 早くするクマ~
それに悪いようにはしないクマ
・・・・
・・・
・・本当だな
ほんとクマ~
・・・ 分かりました。 大魔王様の仕事を手伝わせていただきます。
急に素直になったクマ・・・
どうせ抵抗しても無駄ですから・・・
ほら 魔法を消したクマ
ありがとうございます・・・
あんまし 気持ちがこもってないクマね・・・
そんなことありませんわ。 大魔王様 (チッ いつか×す・・・)
・・・
あの・・・ なにか?
まあいいクマ そんなことより早速仕事クマ
はい 大魔王様。
早速この紙に名前を書いてほしいクマ
はい よろこんで~ 「ル シ ェ ス」 っと
はい 書けました。
どれどれクマ~
よし大丈夫クマ。
ちなみにそれは、何の書類なんですか?
服従契約書クマ~
・・・・・え?
服従契約書ってサインした者を服従させるって言うあれですか?
そのまんまクマ~ 尚且つ、そのとおりクマ~
(ダメよルシェス このバカクマは私のサインの入った契約書を持ってるのよ)
(怒りに身を任せちゃダメだわ・・・)
どうしたクマ~
いえいえ 何でもありませんわ ところで一つお聞きしてもいいですか?
なにクマ?
何で私に服従契約書を書かせたのかな? って思いまして~
そんなの決まってるクマ。 そのほうが色々と楽だからクマ。
流石大魔王様、頭良い~ (ぜってー いつか×す)
そんなに褒めるなクマ~
では、早速仕事をお願いするクマ。
はい。 (無茶振りすんなよ・・・)
ルシェス お前にボクが考えた「悪魔一人につき、一人の人間との契約」
のモデルケースになってもらいたいんだクマ。
私が、ですか?
そうクマ
なぜ私なんでしょうか・・・
そんなの決まってるクマ どの悪魔も地上に数百年も居たくないからクマ。
・・・え
その点キミなら大魔王に楯突いて魔界にはもう居場所が無いし
もし拒否しようとしても契約書があるから無理やり地上に落とせるからクマ~
・・・
それとほかの悪魔は自分のサインをむやみやたらに書かないから大変クマ~
なるほど。 その点私はバカだからホイホイサインを書いてしまったと。
そうクマ~
クソッ クソッ 私のバカ・・・
それじゃ早速地上に行ってもらうクマ~
え? もうですか? 何も説明受けてないんですけど・・・
その点は大丈夫クマ~ ボクの使い魔をつけるクマ
はぁ・・・・
じゃあ 転移魔法するクマよ~ ルシェル ボクと位置を交代するクマ
わ、わかりました。
転移魔法クマ~
じゃあ 数百年間のお勤めがんばるクマよ~
はい 行って参ります。
まぶしい!!
ん? もうここが地上なのか? (えらく早いな・・・)
・・・・
どうやらそうらしいな・・・・
という事はあの忌々しいバカクマがいないってことか。
あー クソッ 何で悪魔である私が、セコセコ魂集めなんかしなきゃなんねーんだよ。
それもこれも、大魔王のバカクマあんな事を言い出すからだぜ
これからどうなるルシェス ということでまた次回





