『ぐだぐだな日常2』

ここね・・・。

いらっしゃいませ、お一人様ですか?

いえ、あの、・・・ ち、知人と待ち合わせをしてましてですね・・・ええっと・・・

失礼ですが、お名前を伺ってもよろしいですか?

あうええぇ・・・えっと、・・・ な、渚です。

渚様ですね。少々お待ちください。

うぅ~、他人と話すの久しぶりすぎて、舌が回らなかった・・・。

笑顔で対応してたけど、どうせ心の中じゃバカにしてるに決まってるわ。

ふん、どうせあたしなんて・・・。

お待たせいたしました。ご案内いたします。

あ・・・ぅはい・・・。

コンコン・・・

入ってるのだ。

失礼いたしました。待ち合わせの方をお連れしました。

おお、それはすまないのだ。入るといいのだ。

ガチャ

うわ、広っ・・・。

では、ごゆっくりどうぞ。

うむ、引き続きそうさせてもらうのだ。

お客様もごゆっくりどうぞ。

あっは、はい・・・。

では。

バタン

ちっ、あからさまに笑顔使い分けて、なによあの女・・・。

ここは渚のようなニートの来るような場所ではないから仕方ないのだ。

ふん、ニートとかそれ以前に客は客よ。平等に接するべきだわ。

あ~疲れた~。 外なんて2週間ぶりかしら。

たまには外に出て太陽光を浴びないと身体に毒なのだ。

む~、だからってこんな場所まで呼び出さなくったって・・・。

リハビリだと思えば楽なのだ。

とりあえず何か注文するのだ。渚が来るまで何も食べてなかったのだ。

えぇ、どうして?

むっそ、それは・・・。

なっ渚と一緒に、その・・・。

・・・ふん。なんでもないのだ。

? 変な楓ちゃん。

(ニートは感情まで鈍くさせるのだ。もっと外に連れ出しまくって活性化させてやるのだ。)

メニューはそっちにあるのだ。好きなものを頼むといいのだ。

え~でもあたし今月のお小遣い あと少ししか・・・。

今日は私の奢りなのだ。いつも美味しいお茶を淹れてくれるお礼なのだ。

えぇ~!? そんな悪いよ楓ちゃん!

いいのだ!

それに、脱ニートのためとはいえ、渚に辛い思いをさせてしまったのは私なのだ。いいから奢らせろなのだ。

・・・・楓ちゃん・・・。

・・・・・・。

ありがとう・・・楓ちゃん・・・!

ばっ馬鹿者。泣いて喜ぶほどのことでもないのだ。

こっこれは・・・

うっうれし涙・・・だよ・・・!

どっちも同じなのだ。注文は決まったかなのだ。

えぇっとね~。

このページのやつ全部!

・・・・・・ニートは金銭感覚も狂うのだ。早く矯正しなくてはなのだ。

~終劇~

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公開日 2012/09/08 16:09 再生回数 42

作者からのコメント

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