クリスマス。 それは多くのカップル達が愛を 確かめ合う日……ではなく、 イエス・キリストの誕生日である。
べ、別に羨ましくなんかないぞ！ カップルに嫉妬しているわけでは ない！クリスマスなのにキミP！に 張り付いてなんかいないぞ！
はい、ナレーションはほっといて。 本編が始まるよ〜
今年のクリスマスは彼女と一緒かー。一人じゃないっていいな。
いや、家族がいるだろ。 元々一人じゃないから。
妹よ、そういうことじゃないんだ。 「家族以外」というのが重要なんだ。
そういうものなのか？
ああそうだ。 考えてみろ、俺達は自分の家族と １７年間一緒にクリスマスを 祝っているのだぞ？
いい加減飽きてこないか？
そんなことはない。 家族と一緒にクリスマスを祝うこと、 こんな幸せは他に無いのだから。
お前はそう思っていても 俺は幸せじゃない。
それは……どうして？
それはな……毎年毎年お前が変なことをするからだ！
えっ？私、変なことしてないよ？
去年のクリスマス！ 俺に幼馴染みのパンツをくれたのは お前だろ！
あれは彼女が兄貴にくれてやると 言っていたから……
さらに一昨年のクリスマス！ 俺の部屋に大量のエロ同人が置かれていた！しかも身に覚えのない物だ！
あれは私の部屋に置く場所が無かったから……
さらにその前も……と言い出すと 切りがない！
俺はお前のいないクリスマスを Enjoyしたいんだよ！
ほほう……そういうことか…… おや、噂をすればなんとやら…… 兄貴の彼女が来たぞ。 存分に乳繰り合うといい。
邪魔者は退散するとしよう。 （言い過ぎじゃないかこの兄貴…… 私の精神はボロボロだ……そして！ ファッキューカップルッ！）
さーて、気持ちを切り替えて 彼女とクリスマスデートの 打ち合わせをするぞー！
無限の彼方にさあ行くぞー！
ん？なんだ、外が騒がしいな…… こっちの窓からか？
とうっ！彼女アターック！
がふっ！
どうも！友香里サンタで〜す！
へんじがないただのしかばねのようだ
どうやら会心の一撃を決めてしまったみたい！私、超サイコー！
痛いじゃないか！どこの世界に 窓から入ってくる幼馴染みが……
ここにいる！
あのなあ…… まあいい、クリスマスのことだが……
ああ、そのことね。 今日は一足お先に友香里サンタから プレゼントがあるよ！
くれるなら貰っておくが…… 一体何を？
４０秒で用意するから目を閉じてね！
わかった。
４０秒後
さてと……あれ？ 友香里サンタはどこに行ったんだ？ 代わりに大きなダンボールが置いて あるが……
正直嫌な予感しかしない。 なぜだろうか？
張り紙のせいだろうか？ とにかく開けてみよう。
あっ♡（全裸）
ふう……
あのダンボールの中身は 何だったんだろうな？全裸の幼馴染みが入っている訳ないよな。 もう一回確認してみよう。
よし！行くぞ！
やあ！（リボンでラッピング）
…………！？
よし、俺は何も見ていないし何も聞いてない。そもそも幼馴染みなんて いなかったんだ。
このダンボールはいらないな。 窓から投げ捨てるとしよう。 意外と重いな……それっ！
さてと、妄想はお終いだ。 エロゲをするとしよう。
おのれ慎一郎！
幻聴か！
そんなわけないだろー！
おかえり、流石に服は着たか。
ただいま……ってどこの世界に窓から ヒロインを投げ捨てる男がいる！
探してみると結構いるもんだぞ、 俺とか……
それはさて置き、今度のクリスマスは ショッピングに行こうと思うんだ、 どうかな？
やったー！漫画買い放題だー！ もちろん慎一郎の奢りで！
もう嫌だこの幼馴染み！
だから言ったのだ…… 家族とすごすクリスマスは至高だと。恋人などいなくてもクリスマス は楽しい……
続く
ところで…… いつまで続くのだ、このSSは？
知らん。とりあえず完
