『泡沫睡蓮』

今日ね、お隣の奥さんが・・・

今日ね、魚屋さんに猫が・・・

そんな他愛のない話をいつまでお前は続けるのだろうか

もっと、他に「あれが欲しい」だとか言わないのか?

私は、試しに聞いてみたことがある

私には、あなたがいれば十分ですよ。

そう言われた。

嗚呼、お前の話はもう飽きた。女はもっと洒落っ気があり、うるさいものかと思っていたが・・・私の細君となったお前は違ったようだ

ある日、私が家に帰ると。

そこには、倒れているお前の姿があった。

医者に連れて行ったが。遅かった

私は、医者に泣いて頼んだ。

「どうか、どうか、助けてやってくれ」

医者は泣きそうな顔で、しかし冷静な声で言った。

「もう、無理です。諦めなさい」

・・・・

あゝ、人の命は儚いといつかお前は言っていたな。

あゝ、お前の声が聞きたい。

教えてくれ、お前の好きな花を

教えてくれ、お前の好きな食べ物を

あゝ、あゝ、あゝ。

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公開日 2013/01/03 17:58 再生回数 12

作者からのコメント

どうして最近はこんな話ばかり私は書いているんでしょうか「「訳がわからないよ」」

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