“陛下留学秘話SP 第7話「膨れる思い,大きな選択」”

SPなので全体のあらすじ。 留学に来た陛下は,英弱にしてリーダー。戸惑いつつ生活に慣れ始める。その中で衝突や和解を重ねていた。

陛下のクラスは最基礎。全員日本人。ほとんど女子。アホな陛下に奇異の目が向けられ,陛下の女性恐怖症は加速していた。しかし…

"じゃあ皆さん,言ったとおりに話してください。Nさんからどうぞ!"

"はい!私の◯◯は~"

でさ~,昨日の◯◯が…

アタシも昨日◯◯が✕✕で~…

その子はいつも授業は一生懸命で,ノリノリだった。そして,男女分け隔てなく明るくて社交的で,天然な子だった。

(この子はちょっと周りと違う感じがするな。う~む確かに可愛らしい…こう,天使のような…)

最初はただ学校のマドンナ的な印象でただ可愛い子だと思っていた陛下。しかし確かに想いは大きくなっていた。

"あ~,私は 昨日 テレビを 見ました!"

"私は 昨日 出かけました!"

(クソ緊張してきたワロタ何だこの感じは・・・)

彼女とクラスで会話する度に緊張の度合いは増した。 そしてついに決定打となる事案が発生する。

"今日は皆さんは両親と子供になりきって,18歳で結婚したい子供と議論してもらいます!"

"それでは,まず陛下君はお父さん!"

オ~,オーケィオーケィ!

"で,お母さんはNさんね!"

(よろしく~)

お,おう… (こんな娘と夫婦か…なるほど…)

・・・・・!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

まさか…洒落にならねぇ…いや,しかし…

"じゃあ,議論を始めましょう!"

"私は結婚に反対します。若すぎる!あなた達は働いてない!"

"あ~お前たち,結婚したらどうやって食べていくんだ?学校はどうするんだ?家は?職業は?"

(俺もこんな嫁さん貰って子どもにこんなこと言うのかなぁ…テヘヘ…)

・・・・・・・あっ。

この一件で陛下は例の娘に惚れちまったというか…もともと可愛いなと思ってた娘と結婚することを考えたらドツボにはまったというか…

自分の想いは固まった。だが,本当にこのまま突き進んで良いものだろうか…

自分はオタクで,女っ気がなくて,女心も知らない。それが自分のキャラクターであり誇るべきことであり失いたくないものだった。

それに,万が一付き合うなんてことになれば当然人生や価値観,人間すら変わるだろう。親愛なるオタクの同志との付き合いもいずれ…

さらには,あの娘は四国の人間だった。帰国すれば遠距離恋愛,初恋にして遠距離はあまりにハードルが高すぎる。

しかしまたあの娘に惚れたことも否定できない事実。果たしてオタクであるべきか男であるべきか…

…そんなことを,土日の1人観光の最中でさえ思い悩んでいたのだった。

(はぁ…惚れちまったものは仕方がないが,男になればオタクをやめるかもしれん,大事なもん失っちまってよ…)

(今の俺には選択できない。どっちが自分にとって幸せか,判断のしようがねぇ… …ん,待てよ?)

(自分で判断できないなら任せりゃいい。その相手は運か仏か神様か…何でもいいが"賭けちまえばいい")

(どうせ相手の返事なんて分かりゃしねぇ,もしOKなら男になる,ダメならオタクとしての人生を再び歩もうじゃねぇか…)

…あっ!?"すみません降ります!!あの,駅ってどっちですか?"

その夜は物騒な市街地を全力疾走で駅まで駆け抜けた。 (第8話に続く

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Posted at 2016/11/11 23:08 Viewed 12 times

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やっと本編です。というかコレを書きたくてグダグダ書いてた。さらに言うとコレ以外の話は読まなくて良い。

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