『魔法少女に、俺はなる!! その6』

■前回までのあらすじ!

とある『魔女』が落とした『魔法薬』を誤って飲んでしまった青年!!

ぽん!

なんと女の子の姿に! しかもなぜか魔法少女になってしまったのだ!!

元の姿に戻るため、幼馴染の少女に『魔女』探しを手伝って貰っていたのだが・・・

彼は、突如現れた『魔女』に連れ去られ、『心』までも『女の子』になるよう調教・・・洗脳されてしまう・・・!!

彼を助けるため、幼馴染も魔法少女に変身!!・・・しかし・・・。

・・・そこで待ち構えていたのは、 すでに洗脳され、正気を失った 『彼』・・・いや、『彼女』だった。

それでは本編!!

・・・

「『マスター』のために・・・」

・・・!!

「・・・『あなた』には消えてもらうわ。」

ドカッ バキッ!

・・・ぐっ・・・!(・・・本気だ。本気で私を殴ってくるなんて・・・)

「どうしたの、抵抗しないの?」

・・・フン! 幼馴染の女の子を平気で殴るような『男』に何も言われたくないわ!!

・・・それに・・・今のアンタ、口調がムカつくのよ!!・・・どこぞのご令嬢気取りかっての!!

「・・・乱暴な言葉使いね。『私』と『同じ』『女の子』なのに。」

「いいわ。『私』が身体に教えてあげる。『あなた』を倒すついでにね。」

・・・グググ

・・・!?

・・・ドガアアアァァァァァァッ!!

・・・ぐ、ぐああああぁぁっっっ!!! (・・・くっ、どうすれば・・・)

(・・・どうすれば元に戻せるのよっ!!)

・・・ふふっ。 だいぶ苦戦しちゃってるようねぇ、あの娘。

・・・大丈夫・・・! 助手さんは・・・助手さんの『愛』は絶対負けないもん!!

・・・そう。 じゃあ、これを見ても同じことが言えるかしら♡

パチン!

・・・

・・・!! キョージュさん?!

・・・なにかすごく楽しそう・・・ ・・・これは?!

私の幻術世界にいる彼・・・ ・・・もとい『彼女』の精神よ。 ・・・ちょっと覗いて見ましょうか♪

(・・・ここは・・・カラオケ?)

うわっ!キミ、ちょー歌上手いじゃん!!

(・・・!? ・・・なんだか知らないイケメンさんが・・・!)

えへへ、そうかな?

うん!すごいよ! あ、いっぱい歌って喉乾いたでしょ?君の分の飲み物、取ってきてあげるよ!

えぇ~そんなの悪いよ~

いいっていいって! 『女の子』なんだから気を使わないで!

そうそう!可愛い子ちゃんはずっとここでゆっくりしてなって!!

それより今度、一緒にデートでもいかね?パフェでも服でもなんでも奢ってやっからさ!!

え、マジで!! いいの!?

おう!キミみたいな可愛い『女の子』とデートできるなら、なんでもするぜー!!

もうっ!可愛いとか言うなって~

・・・これって・・・!

どう?完全に『女の子』を満喫しちゃってる感じでしょ? ・・・もう『男』に戻る気なんてないんじゃないかしら?

・・・そんな! キョージュさん!!目を覚ましてください!!キョージュさん!!

無駄よ。もう『彼女』にはこっちからの声なんて聞こえないわ。アナタの声も・・・

・・・幼馴染だっていう、あの娘の声もね♡

・・・そうだ!次は『幼馴染の女の子』なんてシチュエーションはどうかしら!! 面白くなりそうだわ~♡

・・・くっ。(悔しいけど、わたしには何もできない・・・)

(キョージュさん・・・助手さん・・・!)

・・・

・・・はぁ・・・はぁ・・・ ・・・ぐっ・・・!

「・・・そろそろ、降参したら?」

・・・まだ・・・まだよっ!!

「・・・どうして・・・そこまで頑張るの? ・・・傷めつけられて、ツラいはずよ?」

こんなの・・・!いつもアンタに『胸もなければ夢もない』だの『貧乳キャラ』だの言われるより全然マシなのよ!!

ほんと、アンタはいつも突拍子のないことばっかやろうとして、私のこと、からかってばかりで・・・

・・・幼馴染の私がどんな思いで、いつもアンタみたいな男のそばにいると思ってるのよ!!

「・・・」

「・・・おさなな・・・じみ・・・?」

・・・でも!! ・・・それでも・・・!! 私は・・・アンタのことがっ・・・

「・・・」

・・・

(さ~てと!次のシチュエーションは・・・おっ!幼馴染か~)

・・・

(・・・あれ?この部屋、どっかでみたことあるような・・・?)

「ふふふ・・・ついに完成したぞ・・・」

(な、なんだ?!怪しい男の人の声が・・・?)

・・・

魔法少女に・・・俺はなる!!

(うわっ、何だコイツ!?・・・でも、コイツもどこかで・・・)

・・・なに言ってんだアンタ・・・キモいよ?

相変わらず可愛い顔してキツイこと言うな助手よ。

か、可愛いってそんな・・・

(・・・って。こいつデリカシーの欠片もないのかよ!?)

(・・・あ~やだやだ、こんな男と幼馴染の設定だなんて耐えられないわ。人のこと勝手に「助手」とか呼んでるし。)

(こんな男を・・・好きになる女の子なんて・・・)

・・・

・・・本当・・・いるわけ・・・ないよな。 ・・・こんな『俺』を・・・好きになってくれる女の子なんて・・・

いつも『あいつ』に、ひでーことばかり言って、迷惑ばっかりかけて・・・

・・・『俺』のことなんて・・・誰も・・・ 『あいつ』も・・・好きになんか・・・

・・・そんなことはないんじゃないか?

・・・え?

「・・・!!」

ほら・・・『誰か』が呼んでいるようだぞ?

「・・・ わ・・・たし・・・は・・・アンタ・・・のこと・・・が・・・」

・・・この声・・・まさか・・・

ああ・・・そのようだな。

・・・

「・・・私は・・・」

・・・アンタのことが・・・

・・・アンタの・・・ことがっ・・・!!

・・・好き・・・なんだから・・・。

・・・!?

・・・私の幻術世界が・・・消滅していく・・・?

・・・な、なに!? ・・・何が起きたっていうの!?

・・・『あれ』をみれば、わかると思いますよ?

・・・なんだっていうのよ!?

・・・

・・・

・・・なにを・・・

・・・なにをこんなところで恥ずかしいこと言ってるんだ、 この 貧 乳 助 手 が!!

ペシィィィィン!!

い、痛あああぁぁぁぁぁっっっ!! び、ビンタかよ!!!

・・・うるさい うるさい うるさい うるさい!!・・・このバカ!!!

・・・バカ。・・・ほんとバカ。 ・・・心配・・・したんだからっ!! ・・・ぐずっ。

・・・ぐずっ。 ・・・よかった・・・戻ってきてくれて・・・

・・・泣くなよ。顔、くしゃくしゃになってんぞ。

えへへ、だって・・・

・・・助手。

その・・・えっと・・・なんだ・・・

・・・ありがとな。お前の声がなかったら俺は今ごろ・・・

いいのよ別に! ・・・前にも言ったじゃない。

「私の胸を借りるつもりで、どんどん頼っていいから」って!!

はっ!!助手の薄い胸を借りたところで期待も薄いけどな!!

(カチーン)

も、揉んでやろうかあああああああああああっっっっっっっ!!!

ふにゅうっ!

ひゃあっ!! ・・・や、やめろっ////

・・・私の幻術が・・・洗脳が・・・ ・・・調教が・・・失敗するなんて・・・!!

・・・だから言ったでしょ。

助手さんの・・・キョージュさんへの『愛』は絶対負けないって!!

お・・・おのれぇ・・・

やっ・・・やめろって・・・ ひゃああっ・・・////

あはは!!服の下から直で揉んでやるうううぅぅぅ!!!

ついに彼の洗脳を解くことができた助手。あとは彼を元の姿に戻すだけだ!!

(・・・あ、そういえば助手さん、さっきおもいっきりキョージュさんに『告白』してたような・・・)

・・・つづく!

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公開日 2012/11/10 17:40 再生回数 123

作者からのコメント

最終回目前。なので、これまでのあらすじ付きです。時間があったら読んでみてくださいね。■その5:http://www.kimip.net/play/0znHa ■その7(最終回):http://www.kimip.net/play/rGm7W

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