モグモグモグ・・・
よっ!
!?
ちょっと待てって。
・・・・・。 な、何よ。食事中なんだけど・・・。
なんの話かは分かってるだろ?
・・・・・。
率直に聞くけど、やっぱ高宮さん助けた後の事引きずってんのか?
!?・・・あんたには関係ない。
まぁ、確かにな。 せっかく人助けしたってのに、あんな扱いされちゃあ嫌になるわな・・・。
あんたには関係ないっていってるでしょうっ!
・・・・・。 頼むよ、今日だけでいいから話を聞いてくれ。
・・・・・。
・・・・・。
気にしてない・・・って言ったら嘘になるけど・・別にあの子が悪い訳ではないし・・・。
元々親しい人なんていなかったから・・・。
後悔してたぜ、あの時私が本当の事を言っておけばって・・・。
ただ周りの目とお前のクラス中からの評価との中で勇気が出なかったみたいだった・・・。
それは・・・間違ってない判断だと思う。 自分で言うのもなんだけど・・・
まあ、そうだな。 悲しいけど、そういうモンだわ。
けど、今度こそはお前の助けになりたいんだってそう言ってたぜ。
だ、だからっていきなり友達になろうなんてっ・・・・。
・・・つーか、虹村さあ。
え?
本当は照れてるだけだろ?
は、はあ!? わ、私が・・・て、照れてるわけないでしょう!!
はっはっは。 ずっとボッチだったのにいきなり直球で友達になりたいとか言われたら、そりゃあ照れるよなあ。
な!?・・・くっ。 うっさい、うっさい、バカ!!
まあ、ちょっと押し付けがましい感じだけどよ。高宮さんは前向きに頑張ろうとしてるんだよ。
もちろん、友達なんていらねえ! 大きなお世話なんだよって虹村が言えばそれまでだし、それ以上どうこう言うつもりもねえよ。
・・・・・。
けど、少しは耳を傾けてみても良いんじゃないかと俺は思う。
まあ以上だ。これから先はもうこの話はしない。だから、虹村が判断してくれ。 どうするのかを・・・。
・・・・・。
行ってくる・・・。
どこへ?
なっ・・・! 言わなくてもわかってるでしょう!!?
ゲシッ!
タッタッタッタッターー。
ってー蹴んなよ・・・。 ま、頑張れや・・・。
・・・・・。
タッタッタッタッターーガラッ!
ハアッ、ハアッ・・・。
!?
!?
ハアッ・・・た、高宮・・さん!
は、はいっ!
・・・そのっ・・あの。
さっきは無視してごめんなさい。 よ、よかったら・・・今から一緒に・・・お昼・・食べない?
!!
う、うん!!
何か・・・上手くいったみたいだな。
(高宮) 鈴木君も一緒に食べようよー!
ん? おー、今行くよ。
(鈴木) ん?そういえばアイツは?
(虹村) さあ、その辺で悶えてるんじゃない?
(鈴木) 何だそりゃ、まあいいけど・・・。
うおおおお、超焦ったああああ!! 人の説得とかするの初めてだもんなあああ!!
ああああ、何か恥ずかしい。 真面目な顔して偉そうな事を言ってる自分が恥ずかしいーーー!!!
っていうか俺の予想(多分照れてるだけ)が当たってよかったあああああ!!
ゴロゴロゴロゴロゴローーー!!