ギャグとは何か。
ちょっと前から、いわゆるギャグを主題にしたラノベが増えてきた。
あたしが読んだことのあるヤツでいえば、『バカテス』『生徒会シリーズ』『化物語シリーズ』・・・・・・
今回はギャグについて、説明してみようかと思うわ。
英語の授業中・・・・・・
C也、この英文、訳してみろ。
はい。『私が外に出たとき、ちょうど沢山の雷が落ちてきました』。
うん、そうだな。じゃあみんな聞いていたと思うが、起きてるA太にもう一回いってもらおう。
A太、起きろ。
しゃおらあ!
テンションあげて誤魔化そうとしてもムダだぞー。顔に跡ついてるー。
26Pの問3、英訳だ。訳せたら許してやる。
え、えー・・・・・・っと?
(ヤベエ・・・・・・と思ったけど、奇跡! オレでもいける問題だわコレ!)
ッフ・・・・・・どうやらオレができないとタカをくくっていたようだな、みかん。
先生にタメ口かー、A太。間違えたら愛媛の刺客がお前を狙うぞー。
(上等)
じゃあ訳すぜ。
『私が外に出たとき、ちょうど沢山のツンデレが落ちてきました』
・・・・・・。
まあ、さて。
このギャグで笑ったか笑ってないかはあまり関係ない。
ただ、どこに作者がギャグを盛り込み、読者を笑わせようとしたのかに気づいてほしい。
一つ目は、先生がみかん箱。
二つ目は、愛媛からの刺客の存在。
三つ目は、サンダーの英語表記がすぐに出てこないとわからないかもしれないが・・・・・・
サンダー=tunder
つまりA太は、サンダーをローマ字で訳したというわけだ。
このせいで、ツンデレがいっぱい降ってきてる。
そして、四つ目は、先入観。
C也がチャライ外見をしているのにも関わらず、以外にも問題が解けて、
A太が知的に見えるけれども、バカだった、ということだ。
しいてほかにも挙げるとするのならば、A太の異常な「しゃおらあ!」という言動。
ギャグというのは、いわゆるミスリード。
こうくると読者は思っていたのに展開の先に待っていたのは、随分違うこと!
このやり方がギャグとして笑いを取れる、もしくは笑わないまでも面白いと思われるやり方なの。
ミスリードは、物語の展開で使っても有効な展開になるわ。
ラスボスと思っていたヤツを倒したら、実はそいつは操られていただけで、
主人公の親友が実は・・・・・・! みたいなね。
まあでも、物語の場合は、伏線を張っておく必要があって、それも、読者が覚えているもの、
かつ簡単に気づけてしまうものとかじゃダメだわ。
それとギャグの場合は、正直、センスが求められてしまうのが、つらいところでもあるかな。
ギャグを書いてみようと思った人は、なにか笑いとして面白いと感じたものがあるはずだから、
まずはなんで『なんでこのギャグが面白いか』を『考えて』みて。
絶対に、あなただけが面白がっているんじゃなくて、誰かも面白いと思っているから。
今日はそんなところ。
じゃあ、また次の機会に♪