『キミP!—20XX— THE OFUZAKE』

20XX年

キミP!はユーザー数3000万を 突破し、ニュースでも 話題に成る程の人気を有していた。

ツイッターやフェイスブックとの 連携も本格化し、 今やイイネ数は優に 10000を突破するほどの人口密度。

そんな中でも古参組と 言われる人たちがいた。

その古参たちはキミP!が 酷く過疎している時代からの 猛者だ。

そんな中にも

古参組の中にも一人だけ 真性のガチクズ野郎がいた。

スバル

スバルである。

彼は古参組の中では 比較的新しく来た人間。

キミPユーザーの中では 頭イカれた低能無能のゴミという 異名で有名である。

今ここに、新たにキミP!を 始めようとする人が一人。

よーっし、ユーザー登録もしたし、 さっそく作品を作ろう!

彼は頭の中で膨らませていた妄想を一刻も早くキミP!で 実現化したかった。

だがしかし

えぁ?なんだコレ?

普通でもイイネが 10000を超えるキミPだが たった一つの作品だけ0の作品があった

作者は…スバル?

なんだこれ?

興味が湧いてクリックしたのが 運の尽きだった。

うわぁぁっ!!なんだこれ!!

再生を始めるといきなり 女性の嬌声が文章で 目に飛びこんできた。

男はゲス顔で いやらしい台詞を喋っている。

な……なんだコレ…

あ、でもこの下ネタわかる……

え、あらやだ、 このスバルとかいうマジキチ、 エロ知識豊富!!煩悩豊富!!

やばい!これは高校で 男友達とゲスエロトーク(意味深 をやってたとき以上に共感出来る!

うおお!!イイね押しちゃえ!

ポチッ

んあーー!! ありがとぶひぃぃぃぃんん!!!

うわぁぁっ!? 何だこいつ!

デュフッデュフフフフ ずぅっと全裸待機してた 甲斐があったお!

何だこいつキモい!

……………イイね、 ありがとうございました。

いきなり彼の部屋のガラス窓を 割って入ってきた不審者は、 それはそれは綺麗な土下座をした

ありがたや〜ありがたや〜

擦り寄んな! キモいつってんだろゴミ屑!!

……………キミは、 なぜ僕がここまで喜んでいるか、 わかるかい?

みんなにイイね 押してもらえてなかったからか?

それは、違うね

全然違う

キミP!には、 それだけのモノがあるってことさ。

イイね、という 曖昧なのにストレートな評価。

ただそれだけで力が 湧いてくるようだよ。

だから、 キミは今、僕に力をくれたんだ。

それは何にも変え難い、 代え難いモノなんだ。

ありがとう。

不審者は去って行った

……………

本当は少ししか やらないつもりだったけど、

少し、 本気でやってみるか……

イイね

曖昧模糊な魔法の言葉だね

イイねをくれた人の為にも、 本気で頑張ろう。

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公開日 2013/04/27 08:08 再生回数 15

作者からのコメント

キミP!の将来を書いてみました。いや、おふざけですけど。前半はただの前置き。どんなに状況が変わっても、イイねは偉大。

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