とある朝
ふぁ~~、やっぱり朝は苦手だな~
しかも最近急に涼しくなって朝の布団が僕を掴んで離さないんだよな
ん? まてよ、そもそも夏の暑いなか勉強するのは可哀想だからって理由で夏休みが作られたんだよな
うむ、さすがわ四季の国日本、その考えの中に思いやりと趣がある
ならば、ならばだ!それは何も夏に限る理由はないだろう
そう、秋は今までの夏のダルさから一新、とても過ごしやすい
それに加え季節の変わり目は体調を壊しやすいと言う
つまり!秋にはサマータイムならぬオータムタイムがあってしかるべきなんだ!!
うん、さすが俺!あー誰かにこの感動を伝えたい!!!
タッタッタッタッタ
ボソボソボソボソ
ん?!
幼馴染み「おや?!そこを歩くは我が小学生からの付き合いで、風呂も布団も共にし、同じ釜の飯も私っも食った男君ではないか」
んっ?おお!幼か!
あ!ごめんちょっと考え事してて、何か言った?
いや、何、ただの私なりの朝と愛の挨拶だよ
だが、早朝の君のお寝ぼうな頭にはうまく届かなかったようだがな
で、一体何を考えていたんだ?
ああ、実はさあ秋の……
……………………………………………………
ん、いや、何でもないよ。さあ学校に行こうか!遅れてしまうよ
??????(何だ今の間は)
………そ、そうか、いささか気になるがまあ…いい。行こうか
(はあーー、危ねかった。)
(最近ただでさえ妹からバカにされて兄貴としての威厳が無くなってきているんだ)
(そんな中オータムタイムどうのこうの言ったら幼からもバカキャラとして扱われてしまう)
(そもそもは俺の緊張感の無さが原因だと思うんだ)
(よし、ここは男らしく、俺が尊敬してやまない館ひろしさんを参考に)
(男の渋さをだしていこう、よし!)
ーーーーこの間わずか2秒ーーー
スタスタスタ
………
スタスタスタ
そうそう、それで、あの時の君は私に抱きついてきたんだぞ、覚えてるか?
……ああ、…そうだったな
(男君は完璧にうわの空だな)
(その証拠にこいつは今、今朝の私の夢の話を聞いて覚えていると抜かしおった)
(この私の問に空返事をするとは、全くもって度し難い奴だ)
(まあ、男君は今まで何度も本来の目的を見失って、明後日の方向に的外れな言動をしてきた)
(私はそれを毎回優しさと愛おしさと哀れみを含んだ自愛顔で男君を暖かく見守って欲情してきた訳だが)
(だが今回はそれらを遥かに超える割合で「痛さ」というスパイスが加えられている)
(あれ?何でだろう。何故かすごくバカにされてる気分だ)
(まあ、気のせいだろう
(ん~これはさすがの私でもどう手を付けていいやら、どことなく悩んでるふうにも見えるが………ん?)
(ハッ!!!!)
(私はなんて思い違いをしてたんだ)
(男が悩む事など古今東西相場が決まっている)
(そう!それは「女」)
(まったく、関係が近すぎると相手をどうしても幼く見てしまう)
(男君ももう立派な殿方だ、さすれば自然に女に興味がわくものだ)
(問題はそれが誰に向けられているかという事だ)
(ハッッッ!!!!!!!)
(私の思い上がりでなければ思い返してみれば男君の態度が急変したのは私が話しかけてからではないか )
(つまり、その、そ、そうゆうことだよな)
(うん、そうだ。これは客観的にみてもそうだろう。うん………エへへ)
(ん?考え込んだと思ったらいきなり機嫌よくなったな)
(ま、いっか)
(うん、そうかそうか男も私を…な)
(だが、いつまでも悩んでモンモンとするのは精神衛生的にもよくないだろう)
(ここは私が一肌脱いで悩みを解決してやろう)
(そうすると男君は私の何について考えている?)
んんんんん…………
(ハッッッッッッ!!!!!!!)
(男が女に抱く感情など決まってる)
(そう、何を隠そうそれは「エロス」)
(加えて言うならやはり女性の「胸」だ!)
(本当に、もう朝っぱらから盛んな奴だ。)
(普通ならこれをチャンスと考えしっぽと胸と腰を振りながら喜ぶ所だが…)
(私は声を大にして言う!答えは否だ!!!)
(一般的に人間には特に他の動物のような発情期は無いとされてるが、これは間違いだ)
(不定期ながら人間にも発情期はある。そういう時の男子の目線は確実に胸に行く)
(欧米ではどちらかと言うとヒップの方が注目されると聞くが、男君がお尻よりもおっぱい派なのはベッドの下の本の統計上からも明らかだ)
(あれ?今度は何か寒気が)
(ならば!!幼馴染みの私が男君の相手をするのが筋という物だ!!!)
(そうと決まれば即実行。)
(よ、よし。ここは私から声を掛けて)
……お、おっほん、なあ男君何か悩みがあるんじゃないか??
えっ!、そ、そんな事ないよ!!何変な事いってんだよ(ビクッ)
悩みというか、何だ……その……さ、最近溜まってるのでは?
(ドキっ!!!)
………………………………………………
溜まっているのだろう?(性欲が)
……あぁ、ぶっちゃけかなり溜まってるよ(ストレスが)
でもどうして分かったの?この事はまだ誰にも話してなかったのに
どうしてと言われても…そんなの君の態度を見れば一発だ
それに………私自信身に覚えが無くもないからな
へぇ~幼もそんな時期があったのか。意外だな幼はいかにも優等生って感じだから
優等生だろうと何だろうと「女」であるならば避けられない道だ。…って何言わせるんだ、恥ずかしい
(やっぱり、勉強とか大変だとストレス溜まって家族に当ったりしちゃうのかな)
まあ、話し難い事なのは分かるが、私達の仲だろう。そこまで隠すな
(ハア…幼はすごいな俺が妹の事で悩んでるなんてお見通しなんだな)
でもすごく個人的な事だし。それに何て言うか………幼には……知られたくなかったんだ
!!!!!
水臭いぞ!私は男君のことが心配なんだ。私を頼ってくれ、というか私以外を頼らないでくれ。
(他の女の子にチョッカイ出す前に手を打っとかなければ)
(幼、そこまで真剣に)
………ありがとう、分かったよ。じゃあ早速なんだけどいいかな?
エッ!そんないきなり、//////
分かった、じゃあ、ちょっと耳を貸せ
(俺の質問を聞かなくても既にアドバイスをくれる何て……さすが幼)
(でも何で耳打ち?)
(まあいっか)
うん!では、ご教授願います!!!
こ、声がデカイ!!
まったく…よし!言うぞ。ほらもっと近くによれ
…………そ、その…え、…Fだ (ボソ)
…………え?
はっきり言わなきゃ分からないのか………だ、だから…………私のバストサイズはFカップだ(カアァァ)
ポカ~~~~~ン
(バ、バスト?………な、なぜ胸の話に)
(うううううう、、何か反応してくれ)
(ダメだ、覚悟していたが、た、耐えられん)
も、もう、わ、私は先に行くからな/////(カァァァ)
タッタッタッタッ
ん?………………………え?
幼「き、着痩せするタイプなんだからなーーーー」
幼「別に盛ってなんかないんだからなーーー」
………………どうしてこうなった
ーーーーーー終わりーーーーーー