『特ルリ:Rebirth 03』

ユウヒ:「・・・」

ユウヒ:「来てはみたけど、全く誰もいないですね・・・」

ユウヒ:「あの方は、どこにいるんでしょうか・・・」

ユウヒ:「・・・あ、あそこにいた」

ユウヒ:「・・・見つけました」

月(づき):「え?」

ユウヒ:「あなたが月さんですよね?」

月:「あ、ああ、そうだけど?」

ユウヒ:「初めまして、ユウヒ=ドレーンと申します。月さんのことはヘタレのケントさん、他諸々から聞いてます。」

月:「そ、そうなんだ・・・」 (色々とツッコミどころが・・・)

ユウヒ:「どんな方だろうかと思いましたが、野生のアブソルとほとんど変わらないですね」

月:「うっ・・・、この世界に来た時にこんな姿になったんだから仕方ないよ・・・」

ユウヒ:「まぁ、私としては会えただけで、十分なんですけどね」

月:「・・・それってどういうことなんだい?」

ユウヒ:「簡単に言えば、単なる興味で会いに来ただけなんです。 ですから、あなたに会っただけで、私の目的は果たされました」

月:「お話したいとかそういうわけでもなく?」

ユウヒ:「はい」

月:(・・・不思議な子だなぁ。 しかし、あの兄妹以外にも家族がいたとは・・・)

ユウヒ:「どうかされましたか?」

月:「あ、ああ、ごめん。ちょっと考え事してただけだよ」

ユウヒ:「考え事ってなにを考えてたんです?」

月:「ま、まぁ、こちらにも色々あってね・・・」

ユウヒ:「・・・まさか、私を襲って青か(ry」

月:「え、えええっ!?な、何を言っての!? そんな事考えてないよ!!」

ユウヒ:「いくらケントさんらから"優しいアブソル"と言われましても、私には手に取るように分かります!」

月:「い、いやいや、なんでそうなるの!? そもそも初対面でいきなりその発言は失礼だよ!?」

ユウヒ:「"♂ポケは皆狼ポケモン"って言葉があるんです。いつ襲ってきてもおかしくはありません! さあ、白状してください!」

月:「・・・」

ユウヒ:「・・・どうかしましたか?」

月は無言のまま、ユウヒの後ろに素早く回れば、いきなりこめかみに拳をあてて、力を入れてグリグリし始めた。

ユウヒ:「痛っ!?や、やめてくださっ、いたたたた!!!!」

月:「・・・あまり私をからかうんじゃないぞっ」(グリグリ)

ユウヒ:「っ!ご、ごめんなさいっ!いたたたた!!」

月:「・・・ちゃんとそういうこと言えるじゃないか」

月はそう言ってユウヒを解放すれば、そのまま彼女の頭を撫でた。

ユウヒ:「・・・」

月:「ん、どうかした?」

ユウヒ:「私にそういうことしてくるポケモンなんて、あなたが初めてですよ・・・」

月:「・・・なるほど、ね。 相手がどんな名家であれ、私は容赦はしないぞ?」

ユウヒ:「・・・"優しいアブソル"って聞かされてましたが、あれは間違いですね」

月:「・・・まぁ、私のことをどう思おうが勝手だけどね」

ユウヒ:「月さんは"超ドS鬼畜アブソル"ということが分かりました!」

月:「はぁっ!?どうしてそうなったの!?」

ユウヒ:「私に対して、先ほどの容赦ないあのグリグリ・・・。あれで決定しました。 間違いなく月さんは超ドS鬼畜!」

月:「わけがわからないよ・・・」

ユウヒ:「早速、ケントさんやドレーン家の皆さんに、このことを報告せねば!」

月:「ちょっ、待って!!」

(タッタッタッタッ・・・)

月:「・・・行っちゃった」

月:「本当に女の子って扱いが難しいなぁ・・・」

その後、ドレーン家からの月への視線は変わってしまったとか、そうでないとか。

月:「どうしてこうなった・・・」

ケント:「ぼ、僕の家族が失礼なことしてしまって申し訳ありません」

ケント:「で、でも、僕は月様が本当にお優しい方って分かってますから!安心してください!」

月:「ううっ・・・ありがとう・・・。 ケントちゃんは優しいなぁ・・・」

ケント:「いえ、月様にくらべたらまだまだですよ・・・」

月:「と、とりあえず気を取り直して、次回もお楽しみに!」

ケント:「・・・よ、予告はないんですか?」

月:「・・・」

ケント:「・・・?」

月:「ごめん、次は考えるからさ」

ケント:「えっ、ええっ!?よ、余計なことを聞いてしまってすみません・・・」

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公開日 2012/09/19 13:23 再生回数 19

作者からのコメント

懲りもせず、3話目です(●´ω`●) 今回はギャグ回?となっております

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